サーフィンライフ アーカイブ Vol.22〜2000年2月号 新世紀に突入!

あけましておめでとうございます。Welcome to NEW ERA!ということで、連載アーカイブやっと2000年に突入、和暦平成12年になります。2月号となっていますが、1月10日発売なので、厳密に言うとこちらが2000年代の一発目になります。
記念すべき表紙をゲットしたのは”世界のWAKITA”、脇田貴之。場所はもちろん、ハワイ・ノースショアのパイプライン。特集もパイプライン。まさに当時のサーフィン誌の王道。同号にはインタビューも掲載。「パイプラインで自分が求めていることはチューブでしかないんで、いくらパイプが割れていても、チューブが無ければ入る意味がないんですよね。」と当時から現在までブレない姿勢。
こちらは同号でなく、ひとつ前1999年12月10日売りより。オッキーこと、マーク・オクルーポ(本名:マルコ・ジェイ・ルチアーノ・オクルーポ)のワールドチャンプインタビュー。”ルチアーノ”で分かるように、オッキーにはイタリア人の血が入っています。80年代半ばにコンペティションシーンに登場すると、当時、”ブルサーフィン”と呼ばれたパワーサーフィンでシーンを席捲、世界を熱狂させました。しかし80年代の終盤になると、精神的に不安定になり、思うような結果が残せませんでした。追い討ちをかけたのが90年の父親の死です。これにより、失意の中に陥ったオッキーは一時サーフィンから離れてしまいます。これが90年代前半まで続き、オッキーはもう戻ってこないだろうと誰もが思いました。しかし、その間に結婚した妻やスポンサーでビラボン創始者、ゴートン・マーチャントのサポートにより復帰を決意。1996年、30歳にしてWCTへとカムバックを果たします、そしてその3年後に見事ワールドチャンピオンに輝いたのです。このような約10年近いブランク後の復帰劇は、プロスポーツの世界ではなかなかお目にかかれません。オッキーのサーフィンの才能がいかに類稀なのかがお判りになるエピソードと言えるでしょう。

そうそう、当時は別冊で出してました「HOW TO SURF」。しかし、この表紙のライディング、やばくないすか?
アンディ(アイアンズ)ですね〜。場所はフィジーかな。