サーフィンライフ アーカイブ Vol.35 2004年7月号:6月売は恒例のテクニック大特集&Water Shot!プレビュー

6月売りといえば夏のサーフィンへのモチベーションが上がり始める頃ということで、毎年の恒例テクニック特集。カバーショットはメンタワイ H.T(ホロー・ツリー)での、曲芸とも言える真上スプレーをあげるケリー先生。手前のスキンヘッドサーファーと合わせ、坊主が二人でお正月!苦笑
まず巻頭特集では2004年7月に発売された日本を代表するサーフィン・フォトグラファー、土屋高弘氏(Taさん)の初の写真集「Water Shot!」の誌面プレビュー。その名の通り、全編水中写真だけで構成され写真集。先にも後にも水中写真のみ、というのはお目にかかったことはありません。

世界各地の水中で数々の珠玉のショットを残しているTaさんですが、日本での代表的な写真といえば、コレしかありません。そう、”カレンズ・ポイント”。台風で荒れ狂う宮崎の海、沖でデカいのが割れているのは分かっていたけど、誰もサーフィンするようなコンディションでは無い中、セット合間を右に左にくぐり抜け沖に出た一人のサーファー。テイクオフするといきなりビッグなチューブをメイクしました、そのサーファーこそトム・カレンだったのです。”カレンズ”の名前の由来なのはいうまでもありません。それを見てパドルアウトしたのはトム・キャロル、ケリー・スレーター、そして続いて出たのがTaさん。果たして自分が沖に出れるのか、出れないのか?そんな事を考えるでもなく、勝手に体が動いてカメラをセットしていた、とうの後日談がシビれます。
告知広告もトム様。髪の先に至るまでスタイルとはまさにこの事。この位置からのウォーターショットにも恐れ入ります。
テクニックは夏までの短期間でいかに上達するか?がテーマ。”30日で”というタイムテーブル切り今でも十分使えますね。次はコレでいこうかな 笑 。筆者もこの時、進藤晃プロに後ろ手の使い方を伝授いただきまして、イマイチ上手くいかなかったモヤモヤが一気に解消、マジ上達しました!その節はありがとうございました。
巨匠テイラー・スティールの人気シリーズ「ドライブ・スルー」。カリフォルニア、日本と続いた第3弾の舞台はオーストラリア。当時はDVD発売と同時に雑誌連動ってのを良くやってまして、フィルマーやカメラマンから企画の直接セールスがよくあったものです。ネットはありましたが、YOU TUBEができるのがこの1年後になりますのでムービーといえばDVDの時代。