サーフィンライフスタッフがバイク用キャリアをガチ検証してみた

先日、人生初のバイク用サーフキャリアを取り付けたスタッフ鈴木です。自転車用のキャリアは20歳ぐらいの時にロガーになってからすぐにつけてかれこれ20年以上の暦があり慣れているけれどバイクはあまり想像できない。サーフィンを始めた高校生の頃といえば、バイクで海に行く際はケツの下にボードを挟み座って海へと出かけていた。そのため滑るはバランス取れないはで事故りそうになったことが多数。よく鵠沼や平塚方面に足を運んでいた。令和の今では絶対NGなボードの運び方ですよね(その当時もダメか)。
そんななか今回はCAPさんから発売されているアイテムを少し加工して自分へのバイクに取り付けた。その模様は7月号のP88-89をチェックしてほしい。

装着後、休日に波がある際にバイクで湘南、西湘を回ってみた感想を書きたいと思う。自宅からの距離はだいたい片道7-8キロ、往復で15キロ強の範囲内が無理のない距離だと感じた。(この後に出てくるデメリット対象日以外)


(地元のサーフィンでは友達と合流し自転車でスポットを見てまわるので、1人でサーフィンした時のみバイクを使用した)

まず、第一に行動範囲が飛躍的に広がる……訳ではない。そう既に車があればそれは変わらない。
バイクの利点はフットワークの軽さと駐車場を気にする必要がないこと。もちろん駐車禁止の場所などに駐めるのは御法度だけれど基本的には波チェックをしながら色々なスポットを見てまわれるのが最大の利点だ。バイクでサーフィンに行く際は、ほぼ無人のブレイクで波をキャッチし放題なところを注意深く探して入った。車を駐車場にとめ海まで波チェックし、駐車場代を無駄に払うこともない(公共のパーキングは10分くらい無料なところもあるが、一般の駐車場はそんな機能はほぼない)。
バイクでの移動は自分の哲学的に良い波で30人で波を取り合うより、空いてるクソ波でも良いから無人または少人数でやりたいと考えている自分にマッチする移動手段だ。

次に暖かい時期の運転は気持ちが良い。特に海あがり風を感じながら走り、塩にまみれたままの家までの帰路は心地良い疲労感で帰った後のレモンサワーも格別だ。
これはKnow The Feeling.体感した者だけが感じることができると思う。逆にモヤシな自分は冬は絶対に無理だと思う。手足が凍え、やがて取れた感覚になりブレーキをかけられず死亡しそうだからだ。

話はそれたが利点はこれだけ、逆にこれだけで充分なのだ。

次にデメリットをお伝えしたいと思う。ボードキャリアの分、運転に気を遣うことや、車に邪魔だと追い越される際の恐怖、まだ体感していない冬の寒さ、友人がキャリア付バイクのやつがいないなどもきっと大きなネックになることだろう。だがしかし、そんなことは取るに足らないことだった。

一番の大敵は風。5mを越すとアウト、車輪ごと持ってかれる感覚になる時があった。おそらく5,6mくらいの平均風速でも一時的にまたはビル風のような突風が吹くとバイクごと持っていかれる。その中でも特に橋と建造物がない場所見通しのいい場所は要注意、今までで3回ほど本当に事故るかもと思った瞬間があった。自分のバイクが3輪で特殊だということもあるだろうが、ボードに真横からの風はかなり危険だ。

対策はスピードを落とすこととなるべく2車線の道を通ること。2車線あれば追い越し側を車が通ってくれて、1車線の幅を使えるので風に対応しやすいと個人的には感じた。まぁ兎にも角にも一般車両の邪魔をしない走りと風に煽られて事故にならないように対処するしかない。もしかしたらビッグスクーターなど大きな車両なら大丈夫なのかもしれないが、バイクでサーフィンに行く際にはタイドや波高とともに風の情報もしっかりと見ておこう。

あとこれは私は経験がないけれどバイク荒らし対策をすること。今まで海の近くで生まれ育ち携帯などや貴重品を持って地元の海に行く経験がなかった。そのためバイク荒らしに備え、海用の財布に免許と小銭、携帯も自宅に置いて行っている。念には念を入れて。バイクで海に行く時はどうしても人の少ない場所に駐めることになるだろうから一応ね、最近物騒だし。

何はともあれフットワークの軽さが最高なバイクサーフィン。これからも安全に楽しみつつ友人を勧誘していこうと思う。
バイクサーフィンライフも最高です!