サーフボードができるまで。シェイピング、グラッシング、サンディング・・・製作工程を解説!

2. グラッシング
強度を出すためにラミネート


グラッシング

グラッシングとは、シェイプされたブランクスにガラスクロスを巻き、その上から樹脂を流してラミネートし、さらにホットコートいう仕上げのコーティングをするまでの一連の工程を指す。そのままでは耐久性に難があるブランクスに、樹脂とクロスで強度を付けていく作業とも言える。

グラッシング

通常、デッキ面に2枚、ボトム面に1枚のガラスクロスを巻く。デッキ面は足の裏の圧力がかかるため、より強度が必要になるからだ。ガラスクロスは繊維の密度や太さによって重さが変わり、ショートボードは4オンス、ロングボードは6オンス以上を使うことが多い。オンスが上がるほど強度は強いが、当然重くなる。SSJでは軽さと強度のバランスを取りながら、ガラスクロス・樹脂・フォームの種類を含め、その1本に対するベストセッティングを施している。

グラッシング

またラミネートは、樹脂の量によって重さや強度が変わるのはもちろん、ガラス繊維1本がクロスとフォームの間に入るだけで、その部分が黒ずんでしまうなど、常に繊細な作業が必要になる工程。ラミネーターに求められる知識・技術レベルは相当に高く、サーフボードのクオリティを左右する非常に重要な工程と言える。

グラッシング

カラーリングをする場合

サーフボードに色をつける場合、樹脂に塗料を混ぜてコーティングをしていく。色に濃淡ができないよう、樹脂を均等に広げ、ガラスクロスに浸透させていき、クリア色のサーフボードと同様に、ハケでホットコートを施し、仕上げていく。
サーフボードのカラーリング

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