サーフボードができるまで。シェイピング、グラッシング、サンディング・・・製作工程を解説!

3. サンディング
サーフボード表面の余分な樹脂を削り落とす。


ホットコートを終えたサーフボードは、よく見ると凹凸があり、樹脂が余分についているところもある。はじめはサンダーという電動の研磨工具や粗い目のサンドペーパーを使って、余分な樹脂を削り落とし、徐々に細かい目のサンドペーパーを使って表面を滑らかにしていく。この作業がサンディングだ。削り過ぎると板がもろくなるため、強度を維持しつつ均一に仕上げるには高い技術が求められる。

サーフボードのサンディング サーフボードのサンディング

クリア色のショートボードは、このサンディングを終えて完成となることも多いが、さらに光沢が出るまで磨き上げていく作業がポリッシングだ。サーフボードの上にコンパウンドという研磨剤の入った液体をかけ、ポリッシャーといわれる布製の円盤を高速で回転させる機械を使い、布と研磨材をこすり合わせるように磨き上げていく。研磨を続けると、陶器の表面のような高級感ある艶が出てくる。ロングボードやレトロツインなどにもよく使用されている仕上げ方だ。

サーフボードのサンディング

 

このように、職人たちの繊細な作業を経て完成したものがサーファーたちの手元に届く。現在絶賛作成中のサーフィンライフオリジナルサーフボードもこういった過程を経て造られている。シェイピングやサンディングの工程等これから随時更新していくので、是非チェックしてみてほしい。

ソエダサーフボード/ROCK DANCE
http://rockdance.co.jp/


写真/熊野淳司 取材・文/鎌田啓佑
[サーフィンライフ2017年7月号掲載の記事を再構成、一部文言追加]