パタゴニアは、スポーツカテゴリーの定義を「サーフ」から「オーシャンズ」へと移行する


パタゴニアは、スポーツカテゴリーの定義を「サーフ
」から「オーシャンズ」へと移行する。

パタゴニアの声明
「マウンテン」と同様に、私たちのコミュニティが誕生したフィールドでもある「オーシャンズ」への回帰はパタゴニアの存在意義そのものを問い直すことを意味しています。私たちの使命は常に「故郷である地球を守る」こと。海洋環境の再生や生態系の保護を担うオーシャン・コミュニティを培うためには、より多くの人々を海へと誘わなければなりません。サーフィンだけでなく、海と一体化するためのアクティビティに取り組むすべてのウォーター・ピープルと共に新たな 50 年を切り拓いていきたいと考えています。そのために、海洋に生きる喜びと尊厳を、私たち自身の物語として共有していく。海洋すべてを範疇としながら、パタゴニアにしかできないアプローチによって、豊かな海洋文化を継承し、新たな物語を紡いでいきたいのです。

サーフを主軸としながらも、その枠をさらに広げることによりサーフィンだけでなく、海と一体になるさまざまなアクティビティを通じて海と共に生きる文化を次の世代に繋げていくために、今まで以上に人々を海へと誘い、ウォーターピープルの仲間を増やしていく。結果的に環境課題の解決に向け取り組む枠組みがさらに大きく構築されていくことになるだろう。

Photo: Yasuma Miura/patagonia


パタゴニア「オーシャンズ」が目指すもの
オーシャンスポーツ

自分自身の体を使って海と遊ぶ、すべてのオーシャン・アクティビティをサポートします。今まで通りサーフィンに軸足を置きつつも、常に変化し続ける風やうねり、潮位や天候に合 わせて、道具を変えて海を感じる。コンディションにもっとも適したギアを選ぶスタイルを 追求し、アクティビティの垣根を超えて、海を愛するすべてのウォーター・ピープルとの繋がりを深めていきたいと考えています。

オーシャンコミュニティ・カルチャー
海を愛するウォーター・ピープルを繋ぎ、海洋環境の再生や生態系の保護を担うオーシャ ン・コミュニティを醸成します。地域の海洋文化や海と共に生きる人々に敬意を示し、彼らの素晴らしい物語を共有することで、その輪を広げていきます。

 オーシャンストア
2025
年中に、千葉、東京、大阪にある「サーフ・ストア」を「オーシャン・ストア」へと リニューアルします。新たな体験プログラムを通じて、今まで以上に人々を海へと誘い、ウ ォーター・ピープルの仲間を増やしていきます。また 2030 年までに「フィールド・オーシャン・ストア」をオープンし、世界中の海への発信拠点を目指します。

サーフボードだけでなくスキンダイビング用のフィンやマスクなども店頭に並ぶ。写真はパタゴニア 千葉・一宮/アウトレット店内。Photo: Yasuma Miura/patagonia

■店舗概要
・名称:パタゴニア 千葉・一宮/アウトレット
・住所:〒299-4303 千葉県 長生郡一宮町東浪見7404
・営業時間:10:00 – 18:00

・名称:パタゴニア 東京・原宿/アウトレット
・住所:〒150-0001 東京都 渋谷区神宮前3-18-24 ジムアベニュー1階
・営業時間:11:00 – 19:00

・名称:パタゴニア 大阪・中之島/アウトレット
・住所:〒530-0005 大阪府 大阪市北区中之島5-3-56 中之島バンクス EAST棟
・営業時間:11:00 – 19:00


FCD
フットプリントとコストを抑えるために「FCD サーフボード」では2030 年までに、サーフボードを作るいくつかの工程を日本のプロフェッショナルな職人が担当します。機能性と品質、環境的な配慮を高次元で融合させた「FCD サーフボード」は、最高のギアであるだけでなく、多くのユーザーやコミュニティと対話するコミュニケーション・ツールとしての側面も持っています。国内の主要サーフ・スポットにおいて、パートナー・ディーラーとよ り深く連携しながら、「FCD デモセンター」を設立する予定です。多くのカスタマーが「FCD サーフボード」をフィールドで楽しめる環境を整えていきます。

プロダクト
革新的なプロダクトによって、ユーザーがより深く海を感じるサポートをしながら、それぞ れの業界のスタンダードに影響を与えていきます。例えばユーレックス等の天然素材やリサイクル素材は、すでに多くの他社製品にも活用されています。また、ビッグウェーブ・サ ーフィンで用いられる PSI Vest や長期に渡る海洋航海のための Foul-Weather-Kit のように、コアなオーシャンアスリートの挑戦をサポートするプロダクトを開発していきます。

 インダストリー
オーシャン・スポーツの市場を開拓し、海洋に囲まれた日本における、オーシャン・スポーツ分野でのオンリーワン企業を目指します。同時に、環境に配慮した企業をさらに増やしていくために、中心的な役割を果たしていきます。

アクティビズム
Ridge to Reefプロジェクト」、「南西諸島におけるリジェネラティブ・ツーリズムの推進」、「World Surfing Reserve への登録」という3つのプロジェクトを通じて、沿岸生態系の保全と再生を目指します

左よりサーフアンバサダーの河野正和、碇山勇生、パチャ・ライト、木下デイヴィッド、ダン・ロス、武知実波、阿出川 潤、金子ケニー。パタゴニアのアンバサダーは、アスリートというよりはパタゴニアというブランドの「代弁者」、もしくは「フィールドの代表者」のような存在だ Photo: Yasuma Miura/patagonia

■ 会社概要
パタゴニア社 Patagonia, Inc.
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」。
パタゴニアは 1973 年にイヴォン・シュイナードが創業した、米国カリフォルニア州ベンチュラに拠点を置くアウトドア・アパレル企業です。B コーポレーション認証を取得しており、1%for the Planet の加盟企業です。パタゴニアは製品品質の高さと環境保護活動において国際的に高く評価されています。独自の所有形態によって、事業に再投資されなかった利益を配当金として地球を守るために分配します。