VisslaとSurfrider Foundationが共同開発したコンセプトウェットスーツが近未来過ぎて凄い

時は202X年、人類の飽きなき発展への欲望は遂に地球環境を破壊してしまった。海は度重なる石油や汚染物の流失により著しく環境が悪化、大気は気候変動および化石燃料の影響でマスク無しでは呼吸ができないほど。温暖化はさらに進み、海面は十数メートル上昇してしまった。かつて存在したコーストラインの姿はもはや無い。そこに一人の男が現れる。汚染された危険な海でサーフィンをするために…..というプロローグが聞こえてきてもおかしくないムービーをサーフを中心としたライフスタイルウェアを展開する「Vissla」が公開。このコンセプトムービーでサーファーが着用しているのが近未来型ウェットスーツ「Rising Sea Wetsuits」。Visslaと世界的NGO団体の「Surfrider Foundation」、及び数名の環境科学者達の協力、監修の元、開発したコンセプトモデルだ。その最先端すぎる機能とは?順を追ってみていこう。


あらゆる汚染物を完全にブロック

「RIsing Sea Wetsuits」はブーツ、グローブが一体となったドライスーツタイプで別にヘッドセットが付属する。ウェットスーツとしてパフォーマンスや暖かさ、快適性はもちろんのこと、海中の存在する化学物質や健康に影響を及ぼすバクテリアなどからサーファーの体を守ってくれる。スーツにビルトインされた生体防御システムは、その他のあらゆる危険を察知、新次元の保護と安全性を提供する。

全ての情報はヘッドセットディスプレイにワイヤレスで集約

生体防御システムが感知した全ての情報は、最先端技術でコーティングされたヘッドセットに集約。有害なバクテリアのレベル、大気の汚染度、水の安全性、日射量、温度、これら全てが視認性の高いLEDでデジタル標示。サーフィン中に起こり得るの健康リスクを知らせてくれる

タッチスクリーンディスプレイで全ての情報をコントロール

左のアーム部分に埋め込まれているのがコントロールパネル。タッチスクリーンによる操作でLEDディスプレイマスクを通して標示される全ての情報にアクセスが可能。GPS機能も搭載しているので、最新の位置情報の計測や波情報、気象情報もリアルタイム標示が可能。これらの情報は生体防御システムとの標示切り替えが可能となっている。

これはフィクションかノンフィクションか?危機はもう目前に迫っている

この「Rising Sea Wetsuits」コンセプトムービーはもちろんフィクションであるが、近い将来いつ起こってもおかしく無い地球環境の激変に対し、切迫した危機感の想起を見る者に訴えている。特に近年、各地の異常な気象現象による被害は深刻で、これまで人類が経験したことのない自然現象の変動が起こり得る可能性は十分にある。その原因は人口増加、あまりにも行き過ぎた経済活動の追求、そして温暖化など複合的であるといえるが、年々深刻化の一途を辿っているように感じる。VisslaとSurfrider Foundationはできれば、このウェットスーツはコンセプトのままで終わり、作りたくないとしている。「Rising Sea Wetsuits」を着てサーフする将来を選ぶのか?それとも行動を起こして未然に防ぐのか。これはサーファーだけだなく、全人類が早急に解決への糸口を見つけなかればならない課題なのだ。
「Rising Sea Wetsuits」はコンセプトモデルで発売の予定はありません

「Rising Sea Wetsuits」の迫力のムービーは下記より。

http://risingseas.vissla.com/