いよいよ、ウィンターノースシーズン開幕!VANS トリプルクラウンがスタートする。

コンペティター・サーファーにとってもビッグウェイバーにとっても、冬のハワイ・オアフ島のノースショアは、避けては通ることができない戦場であり、ドラマが生まれるつづけるアリーナでもある。そのなかで限られたエリートサーファーしか出場を許されないWSLメンズ QS10,000のハレイワ、サンセットでの戦いと、CTのメンズ最終戦としてクレジットされているパイプラインでの戦いの合わせて3戦は「TRIPLE CROWN OF SURFING」と名付けられたシリーズとなっており1983年に設立されて以来、この栄冠を目指し多くのサーファーが戦ってきた。ハレイワ、サンセット、そしてパイプラインと異なる波を乗りこなせるサーファーは他のコンペティターから羨望の眼差しで見られハワイアンにも認められることになるだろう

特にQS10,000にの2戦に関しては、CTにクオリファイを目指す選手、CTの当落戦上にいる選手はポイントを稼がなければならず、来年の運命がココで決まる。その他にもトリプルクラウンの栄冠が欲しいCTサーファーやローカルである強豪ハワイアン達も参戦するのでグッドリザルトを出すことは簡単ではない。また、CTのワールドタイトルを争うサーファー、イタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディーナ、ジョーディ・スミス、フィリッペ・トレドらにとっては、最終戦のパイプマスターズへ全てを賭けて戦うことになるだろう。また、怪我で欠場していたジョンジョン・フローレンスが五輪アメリカ代表の座を賭けて最終戦での復帰が決定した。ケリー・スレーターとの代表争いの結末は??というところも見どころのひとつだろう。

12月のパイプマスターズが終われば、今年のタイトル獲得者、来年のCTツアラー、CTランクによって決定されるブラジル、アメリカ、オーストラリアなど強豪国の五輪の出場者が決まり、2020年に向けて一気に動き出すことになる。
時代は変わり続けても、サーフィンにとって大切な聖地であるハワイ・オアフ島のノースショア。7マイルの奇跡と言われるサーフィンのメッカをウェブ観戦はもちろん、一度は現地観戦をしたいところですよね。

Hawaiian Pro
Men’s QS 10,000 Haleiwa, Oahu, Hawaii
          11/13-24日     現地時間


Vans World Cup of Surfing
Men’s QS 10,000 Sunset Beach, Oahu, Hawaii 
11/25-12/7日 現地時間

Billabong Pipe Masters
Men’s CT #11 Banzai Pipeline, Oahu, Hawaii  
 12/8-20日   現地時間

WSL VANS TRIPLE CROWN
https://www.vanstriplecrownofsurfing.com

近年のトリプルクラウン獲得者
2018年 ジェシー・メンデス(ブラジル)
2017年 グリフィン・コラピント(アメリカ)
2016年 ジョンジョン・フローレンス(ハワイ)
2015年 ガブリエル・メディーナ(ブラジル)
2014年 ジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)
2013年 ジョンジョン・フローレンス(ハワイ)

他にもパーコことジョエル・パーキンソン、アンディ・アイアンズ、ケリー・スレーターなど最強と言われるサーファーが獲得してきた。もっとも多くこの栄冠に輝いているのはサニー・ガルシア(ハワイ)の6度だ。


写真/熊野淳司