世界初！HURLEY JAPAN が導入した"BODY iD" 新時代の革新的システムがここに誕生

早速IDを作りブースに入るサーフィンライフスタッフ。体をグラフィックに合わせると採寸がスタートする。この体勢はニュートラルポジションでサーフィンの必要な動きから導き出されている。そのためこの体勢で採寸すれば他のサーフィンのアクションにも対応できるパターンが作成される　Photo: Kenyu

海外のウェットスーツはレディメイドがほとんど。ジャストフィットするウェットスーツ、特に水温が低くなる時期に着用する物を探すのは困難な事が多い。一方、日本ではカスタムオーダーに対応しているウェットスーツブランドが多く、国産の高品質なマテリアルやクラフツマンと相まって世界一のクオリティだと言われている。

カスタムウェットスーツを作るうえで欠かせないのが採寸だ。今までは人間の手でメジャーなどを活用し30箇所以上の部位を採寸してきた。技能を持った人間がいることが条件なうえ、採寸する人との水着（下着姿）での接触やなかにはサイズ間違いなどのヒューマンエラーもあった。また複雑な人間の身体を立体的に捉えるには、今まで測っていたやり方では難しいのだ。自分の身体を正面や真横など多角的に鏡で見てみると凹凸が多いのがわかるはずだ。そのうえ例えば手首周りが同じ16cmだとしても、そのパーツの形状は人それぞれ。太さと長さを表す単純な数値のみで体型を再現するには不十分だった。

そんななか「HURLEY（ハーレー）」が導入した「BODY iD」は“3Dデジタルデータ“による採寸からパターンメイキングまで一貫したサービスを提供する世界初のシステム。ターゲットの身体をわずか10秒ほどで、今まではできなかった３次元データ化を実現した。これは人の手で測るウィークポイントをほとんどを解消している。採寸には８台の距離画像センサーが1台あたり1秒につき2300万以上の身体の形状を処理し、3Dデータを作成する。このデータには骨格的、体格的な特徴が反映されており、さらにBODY iDのパターンメイキングソフトが関節の可動域や皮膚表面の伸展に沿ったパネルレイアウト、皮下を走る神経分布に合致デザインなど動体裁断理論を応用したパターン（※FLEXFORM PATTERNING）を自動展開する。こうしてつくられたパターンデータはデジタルデータとして裁断機に送られウェットスーツの生地を裁断できるため型紙を必要としない。

最先端の技術で採寸されたデータをもとに最高品質のマテリアルを使用し経験豊富な職人が丁寧に仕上げると世界初、最先端の技術を詰め込んだウェットスーツが完成する。ボードショーツだけで海に入れる時期が最高とされてきたサーフィン。もしこのBODY iDによって3D採寸されパターンメイキングまでの一貫システムで作られたウェットスーツを手にすると、パフォーマンスをあげるためにどんな時もウェットスーツを着用し海に入ることが増えるだろう。コンペティターであれば試合に勝つために、一般サーファーであればより長く、より多くの波に乗れることに繋がるのではないだろうか。BODY iD……百聞は一見に如かず、ぜひハーレーのショールームで体感してほしい。カスタムウェットスーツの概念がかわるはずだ。

※FLEXFORM PATTERNING
解剖学をベースにした動体裁断理論から生み出されたパターニングテクノロジーは、サーフィンの動きで必要とされる関節の可動域や皮膚表面の伸展を損なわないパネルレイアウト、さらには皮下を走る神経分布に沿ったパターニングの採用など人間の動的かつ神経的なストレスを最小限に抑え、着用する人のパフォーマンスを最大限に引き出す。

（写真左）91.1の数字はグラフィックの姿勢にどれくらいシンクロしているかを表している。80を超えると採寸がスタートする。近未来的かつ初めてでもわかりやすい表示だ（写真中）ものの10 秒で3Dデータが完成。服を着用したあと念の為、首、手首、足首などのデータを取り完了（写真右）生地選びはカスタムオーダー最大の楽しみのひとつ。世界で１着のプロダクトだけに嬉しいもの。人気コーチでYouTubeにもファンが多い河村海沙プロのカラーが大人気 Photo: Kenyu