WSL CT第7戦「Outerknown Tahiti Pro Presented by I-SEA」は、セス・モニーツとエリン・ブルックスが優勝!

セス・モニーツがキャリア初優勝! エリン・ブルックスは2勝目を達成
WSL CT第7戦「Outerknown Tahiti Pro Presented by I-SEA」|チョポでランキング争いも大きく動く

タヒチ・チョポで開催されていたWSL CT第7戦「Outerknown Tahiti Pro Presented by I-SEA」がファイナルデーを迎え、メンズはセス・モニーツ(HAW)が嬉しいキャリア初優勝を遂げた。ウィメンズではエリン・ブルックス(CAN)がCTメンバーとして初となる優勝を果たし、キャリア2勝目を手にした。

ともに今季はランキング下位に沈み、CT残留争いも現実味を帯びていたなかでのビッグリザルト。チョポのパーフェクトなチューブを舞台に、2人が一気にランキングを上昇させる結果となった。

Seth Moniz of Hawaii and Erin Brooks of Canada Photo by Hannah Anderson/World Surf League

セス・モニーツは、CT参戦7年目にして待望の初優勝を達成した。これまでの自己最高成績は、2022年のパイプラインで11度のワールドチャンピオン、ケリー・スレーター(USA)に敗れての2位。その後、何度も優勝に手をかけながら届かなかったモニーツだったが、今回はラウンド1から厳しい組み合わせを勝ち上がり、最後まで圧巻のパフォーマンスを披露した。エイメオ・ツェルマック(PYF)、ヤゴ・ドラ(BRA)、バロン・マミヤ(HAW)、アラン・クレランド(MEX)を破り、セミファイナルでは現在ランキング1位のイタロ・フェレイラ(BRA)を撃破。そしてファイナルでは、長年の親友でもあるグリフィン・コラピント(USA)と対戦した。
序盤はコラピントが先行したものの、モニーツは深くパワフルなチューブをメイク。8.50をマークすると、その後6.33を加えて逆転。さらに9.07というエクセレントスコアを叩き出し、コラピントをコンビネーションに追い込んだ。そして最後には、この日最高となる9.10を追加。トータル18.17という自己最高のヒートスコアで、念願のCT初優勝を決めた。
「ずっとこの瞬間を待っていた。サーフィンは本当に厳しいスポーツで、毎回勝てるのはたった一人。これまで本当にたくさん努力してきたけど、ようやく結果が出た」
そう語ったモニーツ。今季はランキング下位に沈んでいたが、この優勝によって一気に12ランクアップ。ランキング19位まで浮上し、CT残留争いに大きな弾みをつけた。しかも、今回の優勝は2024年のフィジー以来となるもの。次戦のフィジーもチューブが決まれば抜群の強さを発揮するモニーツだけに、ここからさらなる巻き返しが期待される。

Seth Moniz Photo by Matt Dunbar/World Surf League

2位となったグリフィン・コラピントも、重要な結果を残した。ワールドタイトルを狙うコラピントにとって、今大会はこれ以上ランキングを落としたくない重要な一戦。クォーターファイナルではジャック・ロビンソン(AUS)を11.83対11.50という僅差で下し、セミファイナルではラムジ・ブキアム(MAR)を15.40対8.37で撃破してファイナルへ進出した。モニーツとのファイナルでは敗れたものの、2位を確保してランキング争いに踏みとどまった。現在ランキング1位はイタロ・フェレイラ。2位にはレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)が続き、ヤゴ・ドラ、ミゲル・プポ(BRA)、ガブリエル・メディーナ(BRA)らが追う展開となっている。

Griffin Colapinto Photo by Hannah Anderson/World Surf League

 

Erin Brooks Photo by Matt Dunbar/World Surf League

ウィメンズでは19歳のエリン・ブルックスが、キャリア2勝目を達成した。2024年のフィジー・プロではワイルドカードで出場して優勝を果たしているブルックス。今回はフルタイムCTメンバーとして初めての優勝となった。今季はなかなか上位進出できず、ここまで各イベントで2回戦敗退が続いていた。しかしチョポでは、ラウンド1で同世代の注目株ティア・ゼブロウスキー(FRA)を破ると、ラウンド2では5度のワールドチャンピオン、カリッサ・ムーア(HAW)を撃破。さらにクォーターファイナルではディフェンディングチャンピオンのモリー・ピックラム(AUS)を13.50対3.27という大差で下した。セミファイナルでは親友でもあるイザベラ・ニコルズ(AUS)とのチューブ合戦を制し、9.00というこの日のウィメンズ最高タイとなるシングルウェイブスコアをマーク。ファイナルでは2026年CTルーキーのアナット・レリオール(ISR)と対戦した。序盤はレリオールが6.33対5.67とリード。さらに8.33、8.00とエクセレントスコアを重ね、ブルックスをコンビネーションに追い込む。しかし、ここからがブルックスの真骨頂だった。残り17分、ようやく狙っていた波をつかむと、深いボトムターンからチューブへ。8.27をスコアすると、その直後にはさらに長く難しいチューブをメイクして8.93を追加。トータル17.20まで伸ばし、レリオールを逆転した。レリオールは最後まで逆転のチャンスを探したが、必要だった8.88を出せず。ブルックスがチョポの女王に輝いた。
「シーズンは本当に厳しかった。ほとんどすべてのイベントで2回戦敗退だったから、自分自身を疑い始めていた。今回の優勝で自信を取り戻せたと思う。みんな本当に上手くなっているし、自分の結果にはすごく落ち込んでいた。でも、この結果は本当に嬉しい」
ブルックスは今回の優勝でランキングを7つ上げ、11位へジャンプアップ。2024年にワイルドカード優勝を果たしたフィジーを目前に、ここから一気にランキングを上げていきたいところだ。

ウィメンズのランキング上位3人の顔ぶれに変化はなく、ガブリエラ・ブライアン(HAW)が初のワールドタイトルを狙うなか、カリッサ・ムーアが追走。さらにソウヤー・リンドブラッド(USA)、モリー・ピックラム、ルアナ・シルヴァ(BRA)らがトップを狙う展開となっている。

次戦はフィジー。チューブマスターたちに注目CT第8戦は、8月25日から9月4日まで開催予定の「Fiji Pro Presented by Corona Cero」。タヒチに続き、ここでもチューブが勝負を分ける可能性が高い。今回のチョポで勢いを得たモニーツにとっては、まさに絶好の舞台だ。一方、ブルックスも2024年にワイルドカードでフィジーを制している。グーフィーフッターにとって最高の舞台で、再びその強さを見せることができるか。

そして日本からは、コナー・オレアリー(AUS)と五十嵐カノア(JPN)の活躍にも期待したい。
タヒチで大きく動いた2026年CT。ワールドタイトル争いだけでなく、CT残留をかけた戦いもいよいよ佳境に入ってきた。

Outerknown Tahiti Pro Presented by I-SEA 最終結果
MEN’S FINAL
1位:セス・モニーツ(HAW)18.17
2位:グリフィン・コラピント(USA)14.67

WOMEN’S FINAL
1位:エリン・ブルックス(CAN)17.20
2位:アナット・レリオール(ISR)16.33

MEN’S SEMIFINALS
HEAT 1:セス・モニーツ(HAW)15.76 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)13.83
HEAT 2:グリフィン・コラピント(USA)15.40 DEF. ラムジ・ブキアム(MAR)8.37

WOMEN’S SEMIFINALS
HEAT 1:エリン・ブルックス(CAN)15.10 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)11.17
HEAT 2:アナット・レリオール(ISR)12.50 DEF. ヨランダ・ホプキンス(POR)3.43

MEN’S QUARTERFINALS
HEAT 1:セス・モニーツ(HAW)13.66 DEF. アラン・クリランド(MEX)1.50
HEAT 2:イタロ・フェレイラ(BRA)15.50 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)11.94
HEAT 3:ラムジ・ブキアム(MAR)17.74 DEF. ジョージ・ピッター(AUS)8.84
HEAT 4:グリフィン・コラピント(USA)11.83 DEF. ジャック・ロビンソン(AUS)11.50

WOMEN’S QUARTERFINALS
HEAT 1:エリン・ブルックス(CAN)13.50 DEF. モリー・ピックラム(AUS)3.27
HEAT 2:イザベラ・ニコルズ(AUS)7.83 DEF. ナディア・エロスターベ(ESP)7.26
HEAT 3:アナット・レリオール(ISR)9.50 DEF. ケリア・ガリーナ(PYF)6.53
HEAT 4:ヨランダ・ホプキンス(POR)12.33 DEF. ケイトリン・シマーズ(USA)6.90

2026年CT第8戦「Fiji Pro Presented by Corona Cero」は、8月25日~9月4日に開催予定。タヒチで大きく勢いをつけたモニーツ、ブルックスのさらなる躍進に注目したい。

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