WSLアジアリージョナル「Shore Temple Classic QS 2000 & Pro Junior」日本勢が全4部門を制覇

WSLアジアリージョナル「Shore Temple Classic QS 2000 & Pro Junior」

インド・タミル・ナードゥ州マハーバリプラムで開催されたWSL(ワールド・サーフ・リーグ)アジアリージョナルの「Shore Temple Classic QS 2000 & Pro Junior」が8月15日に終了した。4日間にわたり、マハーバリプラム・ビーチのロングなライトのサンドバーで3〜4フィートのクリーンな波を舞台に熱戦が繰り広げられ、QS 2000では女子を池田美来、男子を渡辺壱孔が制覇。さらに、インドで初開催となったプロジュニアでは女子を清水ひなた、男子を長澤侑磨が優勝した。
4カテゴリーすべてを日本勢が制する完全制覇となった。

WSL / Surfers of India

女子QS 2000を制したのは18歳の池田美来。
2025/2026シーズンにルーキーとしてチャレンジャーシリーズを戦った池田にとって、
今回の優勝は2024年の「Krui Pro QS 6000」とプロジュニアでのダブル優勝以来となるQSタイトルとなった。
今大会ではQSとプロジュニアの両方で女子カテゴリー最高得点を記録するなど、終始安定したパフォーマンスを披露。
深いボトムターンからトップへとつなぐコンビネーションを武器に、アジアQSランキングを3位まで押し上げた。

「プロジュニアとのダブル優勝はできなかったけど、インドでは本当に素晴らしいコンペティションができたと思います。プロジュニアのファイナルでは4位になって泣きました。でも、気持ちをリセットして、もう一度戻ってきて優勝することができました」と池田。

女子QS 2000ファイナルでは、プロジュニアのファイナルにも出場した池田とイザベル・ヒッグス(THA)が再び対戦。ヒッグスが中程度のスコアを重ねるなか、池田はじっくりと波を待ち、6.67、7.33をマークして主導権を握った。終盤にヒッグスが6.63をスコアしたものの逆転には届かず、池田が勝利を手にした。

WSL / Surfers of India

渡辺壱孔、岩見天獅との激戦を制し今季2度目のQS優勝
男子QS 2000は渡辺壱孔が優勝。決勝ではディフェンディングチャンピオンの岩見天獅と激しい一進一退の攻防を繰り広げ、キャリア2度目となるQSタイトルを獲得した。アジア・ジュニアランキング首位で今大会に臨んだ渡辺は、プロジュニアでは準決勝敗退。しかし、その悔しさをQSでぶつけ、決勝では今大会最高となる17.10ポイントのヒートトータルを叩き出した。序盤、岩見が長いフェイスでパワフルなフォアハンドターンを連発し、8.67をスコア。対する渡辺はスピードを生かしたカービングからエアリバースにつなげ、8.00をマークする。その後も両者が高得点を重ねるなか、渡辺は終盤に鋭いカーブからリバースまでつなぐライディングで9.10を記録。岩見も8.10を返したが、逆転に必要な8.44にはわずかに届かず、渡辺が激戦を制した。

「海の中では誰が勝つのか全然わかりませんでした。自分が波に乗ると天獅も波に乗る。あれだけバック&フォースでエキサイティングなヒートは、なかなかないと思います。大会で一番良いヒートでした」

WSL / Surfers of India

清水姉妹が1-2。ひなたが初のプロジュニアタイトル
インドで初めて開催された女子プロジュニアでは、清水ひなたが自身初となるタイトルを獲得。妹の清水ひなのが2位に入り、姉妹でワンツーフィニッシュを決めた。ファイナルには池田美来、イザベル・ヒッグス、清水ひなた、清水ひなのが出場。QS 2000でもキャリア最高成績を更新していた清水姉妹は、プロジュニアでも自身最高の結果を残した。
ひなたはファイナル序盤から5.83をスコアすると、クリティカルなリップへのヒットを含むライディングで7.83をマーク。さらに6.40を加え、他の選手が1本しか乗っていない段階で6本の波をキャッチする積極的な戦略を展開した。ひなのも終盤にフィンを解放するセクションを見つけ、6.50をマークして2位へ浮上。ヒッグスが3位、池田が4位となった。
「初めてのプロジュニアタイトルを獲得できたことは、本当に大きな意味があります。北海道から続けて大会がありましたが、最後に姉妹で良いライディングをして、良い結果を残すことができました」とひなた。

WSL / Surfers of India

長澤侑磨がプロジュニア優勝。アジアランキング首位へ
男子プロジュニアでは長澤侑磨が優勝。2023年の初優勝以降、5度のファイナル進出のうち4度を2位で終えていた長澤が、久々に頂点へ返り咲いた。
今大会をアジア・ジュニアランキング2位で迎えた長澤は、この優勝によってランキング首位へ浮上。再びWSLワールドジュニアチャンピオンシップ出場を目指すうえでも、大きな一勝となった。
ファイナルでは序盤から強烈なバックハンドの3ターンコンビネーションを披露し、8.17をマーク。その後もインサイドでさらに技を重ね、6.00を追加してリードを確保した。対する岡野蓮は、最後のセクションでドラマチックなリップアタックを決めて7.50をスコア。しかし長澤の牙城を崩すには至らず、長澤がタイトルを手にした。「本当に優勝できてうれしいです。去年はいつも2位で、あと一歩という感じでした。でも諦めず、自分を信じ続けました。周りのみんなのサポートがあったから優勝できました。うれしいだけではなく、本当にみんなに感謝しています」

インドで3年ぶりとなったWSL大会は、日本勢の圧倒的な強さが際立つ結果となった。QS 2000では池田美来と渡辺壱孔、プロジュニアでは清水ひなたと長澤侑磨がそれぞれ頂点に立ち、アジアリージョナルのランキング争いにも大きな変化をもたらす大会となった。

WorldSurfLeague.com.