WSL CT 「2026 Lexus Trestles Pro」五十嵐カノアが準優勝!

Kanoa Igarashi Photo by Emma Sharon/World Surf League

五十嵐カノア、トレッスルズで準優勝!
ミゲル・プポに惜敗も、地元ローワー・トレッスルズで堂々のファイナル進出。ランキングも7位へ浮上

2026年9月18日、カリフォルニア州サンクレメンテのローワー・トレッスルズで「2026 Lexus Trestles Pro」のファイナルデイが行われ、男子はミゲル・プポ(BRA)が優勝。五十嵐カノア(JPN)は惜しくも準優勝となった。4~5フィートのコンディションで行われたファイナルデイ。ローワー・トレッスルズを幼少期からホームブレイクのひとつとしてきた五十嵐は、クォーターファイナルからセミファイナルまで強さを発揮し、見事ファイナルへ進出した。

今回の準優勝によって五十嵐はランキングを大きく上げ、ワールドランキング7位へ浮上。ワールドタイトル争いにも十分に絡む位置で、残り3戦となる2026年シーズン終盤戦へ向かうことになった。

Kanoa Igarashi Photo by Emma Sharon/World Surf League

マルコ・ミニョーを破り、クォーターファイナル突破

クォーターファイナルでは、フランスのマルコ・ミニョーと対戦。五十嵐は序盤から積極的なサーフィンを見せ、ローワー・トレッスルズの波を巧みに使いながら8.00ポイントのエクセレントスコアをマーク。ヒートトータル15.67を記録し、ミニョーを抑えてセミファイナルへ駒を進めた。
続くセミファイナルの相手は、2025年ワールドチャンピオンであり、今大会のディフェンディングチャンピオンでもあるヤゴ・ドラ(BRA)。五十嵐はこの重要なヒートでも落ち着いた試合運びを見せ、7.50と5.83をまとめてヒートスコア13.33を記録。ヤゴ・ドラの11.94を上回り、2年連続となるトレッスルズのファイナル進出を決めた。

Miguel Pupo of Photo by Emma Sharon/World Surf League

ファイナルはミゲル・プポとの接戦

ファイナルでは、今大会絶好調だったミゲル・プポ(BRA)と対戦。序盤から五十嵐が積極的に波をつかみ、6.50をスコアすると、さらにフロントサイドで力強いターンを連発して7.67をマーク。優勝に向けてリードを広げた。しかし、プポも得意のバックハンドを武器に反撃。ローワー・トレッスルズのライトブレイクで8.50というエクセレントスコアを叩き出し、流れを引き寄せる。終盤、プポはレフトの波をつかむとフロントサイドでアタックを重ね、6.27をスコア。逆転に必要だった5.90を上回り、リードを奪った。最後まで五十嵐は逆転のチャンスを探したものの、スコアを更新することができず、勝負はプポに軍配。

ミゲル・プポ 14.77 ― 五十嵐カノア 14.40
わずか0.37ポイント差という接戦の末、五十嵐は準優勝となった。

Photo by Pat Nolan/World Surf League

「信頼すること」がキーワードだった五十嵐

今回のファイナル進出について五十嵐は、幼い頃から競技を続けてきたローワー・トレッスルズへの特別な思いを語った。「NSSA NationalsやUS Champsでローワーで競い始めた頃とすごく似ていました。若い頃は本当に何もプランを持っていなくて、ただパドルアウトして、波と自分自身を信じていました。それが今週のキーワードでした」。昨年の大会ではヤゴ・ドラとのファイナルを戦い、ドラがその後イベント優勝、さらにワールドタイトルを獲得。今回も再びファイナルデイで存在感を示した五十嵐は、トレッスルズでの2年連続ファイナル進出という結果を残した。「昨年ヤゴとファイナルを戦えたことは特別でした。そして今日も。ミゲルには本当にリスペクトしています。彼がコンペティションしている姿やサーフィンを見るのが大好きです。彼はたくさん努力していて、今年は僕にとって大きなインスピレーションでした」。さらに、カリフォルニアでのファイナル進出を喜び、シーズン終盤への意欲を見せた。「応援に来てくれたみんな、本当にありがとう。みんなの前でコンペティションするのが大好きです。今年カリフォルニアで何度かファイナルを戦えて本当にうれしい。ここからも続けていきたいです」。

Erin Brooks Photo by Emma Sharon/World Surf League

女子はエリン・ブルックスが3連勝

女子では、エリン・ブルックス(CAN)がガブリエラ・ブライアン(HAW)を13.00-11.90で下し、優勝を果たした。19歳のブルックスは、今大会でCT3連勝を達成。2008年にステファニー・ギルモア(AUS)、2014年末から2015年にかけてカリッサ・ムーア(HAW)が記録した3連勝に続き、歴史的な記録に名を刻んだ。今大会ではクォーターファイナルで当時ランキング1位だったカリッサ・ムーア、セミファイナルで現ワールドチャンピオンのモリー・ピックラム(AUS)を破ってファイナルへ進出。ガブリエラ・ブライアンとのファイナルも接戦を制し、ランキング5位へ浮上した。

Photo by Emma Sharon/World Surf League

2026 Lexus Trestles Pro 最終結果

男子
1位 ミゲル・プポ(BRA) 14.77
2位 五十嵐カノア(JPN) 14.40

女子
1位 エリン・ブルックス(CAN) 13.00
2位 ガブリエラ・ブライアン(HAW) 11.90

ランキング7位へ。ワールドタイトル争いへ向けて終盤戦へ

今回の準優勝により、五十嵐はワールドランキングを7位まで上げた。2026年CTは残すところ3戦。次戦は10月16日から25日にポルトガルで開催される「MEO Rip Curl Pro Portugal」。その後、シーズン終盤の重要な2戦を迎える。トレッスルズで再びファイナルまで勝ち上がった五十嵐。ワールドタイトル争いが佳境を迎えるなか、ここからの戦いにも注目が集まる。

次戦はポルトガル

2026年WSLチャンピオンシップツアー第10戦「MEO Rip Curl Pro Portugal」は、10月16日~25日の大会期間で開催される。

https://www.worldsurfleague.com/