近年稀に見る大接戦であり、2度の延期があるなど波乱が巻き起こったJPSA2018ショートボードツアー。
コンディション不良で延期となっていた最終戦が11月17日、18日仙台新港で行われ、グランドチャンピオンが決定した。男子では加藤嵐プロが3連覇を達成、女子では野中美波プロが初の栄冠に輝いた。
加藤嵐プロは、若い世代も台頭し、マーこと大野修聖プロらベテラン勢も維持とプライドを見せるなか達成した3連覇。今年のツアーでは優勝はないものの、すべての試合、ヒートで安定した力を出せなければなることのできない年間チャンピオン。それはどんなコンディションでも対応できる精神力と技術力の賜物だ。
ちなみに最後にJPSAショートボード男子で3連覇を達成したのは浦山哲也氏(1998年-2000年)で、他の達成者は通算5度のチャンピオンを獲得した久我考男氏(1985年-1988年4連覇)のみ。長い日本プロサーフィンツアーの歴史のなかで3人目の快挙だ。2019年も熱い戦いを期待したい。
野中美波プロは若干17歳。最終戦はISA主催のVISSLA ISA 世界ジュニアサーフィン選手権出場のため欠場したが、念願のグランドチャンピオンを獲得。今シーズンは第2戦で優勝、他の試合も安定した好成績を収め2位の野呂玲花プロにわずか10ptの僅差で逃げ切った。この経験を武器に来年以降のさらなる国内外での飛躍に期待したいサーファーだ。
2018年グランドチャンピオン
男子 加藤 嵐 女子 野中美波
2018ルーキーオブザイヤー
男子 小笠原由織 女子 川瀬心那
2018年JPSA ショートボード第8戦 なみある?仙台プロ supported by やまや
優勝 男子 村上舜 優勝 女子 松永莉奈
情報:JPSA 写真/高橋賢勇 文/サーフィンライフ鈴木