サーフィン観戦完全ガイド 持っていくと便利なものは?採点ルールは?これを見てサーフィン観戦に行こう!

スタッフ鈴木的観戦マストアイテム10選

サーフィン観戦歴10年以上!? スタッフ鈴木的外せない観戦持ち物はコレだ!

1.  パッカブルなジャケット

急な寒さや雨もしのげてとても便利、晴れの日はシート代わりにもなる

2.  ボードショーツなど水着

夏の時期は暑さが大敵。暑くなったら海で涼むのがベストです

3.  ビーサン

スニーカーと違い雨にも対応でき、観戦時もやはりサーファーの必須アイテム

4.  日焼け止め

長時間に渡りビーチにいる際は、サーフ中も観戦中もマストアイテム

5.  小さめのクーラーボックスと飲み物、軽食

小さめのクーラーボックスに保冷剤を入れ飲食物と一緒にビーチへ

6.  防水ケースに入れたスマホ

観戦の必需品。急な雨や風(砂)にスマホを壊されないよう気をつけましょう

7.  軽量な折りたたみチェア

長時間砂に座っていると疲れてしまうのであると便利

8.  ビーチタオル

寒い時は羽織ったり、荷物を置く際のシート代わりにと何かと便利

9.  サインペンと色紙

キッズサーファーや熱心なファンは持っているとお宝のサインをゲットできるかも

10.サンシェード

あるとかなり違います。拠点にもなるので、禁止されていないエリア(会場より少し離れた場所)ではとても役に立ちます(試合会場より少し離れた所に基地を作ること。会場近辺は邪魔になる可能性があるので、たとえ禁止されていなかったとしてもやめたほうが無難)

個人的には防水ケースに入れたスマホが一番欠かせない。現地で観戦しながらオフィシャルサイトのネットライブ配信でポイント差を見たり、次のヒートを確認するためだ。ネットライブ配信は現地でもとっても役に立つ。もし配信を行っている大会ならば、ぜひ活用しよう。

持っていればあるといいアイテムの筆頭はサングラスと双眼鏡。日差しがあるとチカチカして見にくいのでサングラスがあると観戦がしやすい。また、沖合で波が割れる時などは、岸から遠いので双眼鏡があると確認しやすいと思う。

今年のWSL CT開幕戦、クイックシルバー・プロ/ブースト・プロ@ゴールドコーストのイベントゲート。スポンサーの特別仕様車がカッコイイ

いざ、観戦する場所を決めた後は・・・

サーフィンの点数ってどうやって決まるの?ルールはどんなものがある?

オーソドックスなルールをおさらい(主催する団体や大会によって多少異なる部分もある)

ヒート時間は20分〜30分が多い(大会やラウンドによる)
1ヒート2人〜4人で争われる。3〜4人の場合は上位2人がラウンドアップ、2人(マンオンマン)の場合は勝者がラウンドアップする

それぞれヒートでは選手がゼッケンを着用する(赤、白、青、緑など)ため、お気に入りの選手のゼッケンカラーをヒート表などでチェックしておこう。そうすれば、沖で演技をする選手を見つけるのが容易になる。こちらはラウンド毎に色が変わることが普通なので、しっかりチェックしよう。
海外のコンテストではアイコニックなサーファーをこんな近くで見るチャンスも!?JJFカッコイイですね〜

サーフィンの採点のおさらい

サーフィンの採点は1本のライディングに対して1本0.1点〜10点(満点)の点数がつき、ベスト2ウェイブつまり得点が高い方から2本(20点満点)の合計スコアで争う。大会によりマキシマムウェイブ(乗っていい本数)が決まっているのが一般的。点数は以下の通りに分けられる。見る際の参考にしてほしい。

ジャッジは5人が一般的、最高得点を出した人、最低得点を出した人を外し、3人の平均点が実際の得点となる。
例えばA,B.C.D.Eの5人がジャッジだとする。ライディングに対しそれぞれが
A.7.0 B6.0 C6.5 D6.4 E6.6 とジャッジすると最高得点のAと最低得点のBを除いたC,D,Eの平均点6.5ポイントがコールされ得点となる。

0.1〜1.9(Poor)

2.0〜3.9(Fair)

4.0〜5.9(Average)

6.0〜7.9(Good)

8.0〜10.0(Excellent)

優先権ルール(プライオリティ)があり、優先権を持つサーファーが優先的に波に乗れる。優先権は波に乗ろうとするアクションを起こすと、乗ろうが乗らまいが優先権は次に優先順位が高い人に移ってしまう。判断する側にとってもどこまでがセーフなのか線引きが難しく、この辺の選手同士の駆け引きも見ものです。
基本的にプライオリティのルールを破り、他の選手を妨害するとインターフェアレンスとして獲得したポイントの高い方が1/2になるなど大きく差し引かれる。(ヒートが始まってすぐは優先権は発生しない、そのため熾烈なポディション、波争いが繰り広げられることもある)

会場ではMCからポイントのコールや順位、逆転に必要なポイントなどがアナウンスされる。わかりにくければ、ネット配信などでチェックし、点数を確認しよう。また国際大会を中心にラウンドの1位アップの選手はインタビューが行われることが多い。
インタビューが行われることもあるので、お気に入りの選手がいたらチェックしておこう
観覧席が無料の大会もあるので現地で確認を。観覧席は高くなっておりとっても見やすい
表彰式も観客を飽きさせない工夫が随所に見られるので、時間に余裕がある方は表彰台に上がった選手を一緒に祝おう

サーフィンを観戦していて楽しい部分はひとそれぞれ。純粋に凄いサーフィンを見たら拍手と歓声をおくって楽しめばいいと思う。大きな大会はハイレベルな選手達ばかりが出場しているので、個人的に自然、波運が大きく左右するメンタルゲームの意味合いが大きいと考えている。選手の駆け引きを見たり、絶対にワイプアウトできない場面で極限まで波を攻める選手の姿を見ると感動すら覚える。
表彰式も現地で見られる楽しみのひとつ。ぜひ、今年はサーフィンのコンテストを観戦してみてほしい。

JAPAN OPEN OF SURFINGとは・・・

今年から開催されるこの大会で優勝できれば9月に宮崎で行われるISAサーフィンゲームスに出場することができる。出場するのは男女16名の選ばれしアスリート、日本にサーフィンゲームスの枠は男女それぞれ3つ(男女ともに)あり、そのなかの1枠を争う。サーフィンゲームスで見事アジアNo1.の座を手に入れられれば、東京2020の出場に近づくことになる。昨年は五十嵐カノアを始め大原洋人、村上舜、黒川日菜子、川合美乃里、橋本恋が団体金メダルを獲得したことを覚えている方も多いと思う。
東京2020に向けた重要な1戦となり、今年もCTランカーなど多数が出場することが予想されるのでこちらも見逃せない。(カノアはCTがあるためJAPAN OPEN OF SURFINGは不参加。昨年の個人銀メダルの実績、CTサーファーであることから9月のサーフィンゲームスへの出場は確実視されている)

サーフィンの日本一を決定する祭典「第1回 ジャパンオープンオブサーフィン」 出場選手が決定!

 


出展:WSLNSAJPSA
文/スタッフ鈴木 写真/スタッフ鈴木/Yasuyoshi Ogawa