JAPAN OPEN OF SURFINGを終え、気になる期待の若手3選手

5月6日、7日の日程で行われ、村上舜と松田詩野がそれぞれ初代チャンピオンに輝いたJAPAN OPEN OF SURFING。選ばれし者だけが参戦できるコンテストのため、普段海外を中心に活躍する選手も参戦していた。

©JAPAN OPEN OF SURFING

その中で気になったのが次世代を担う若手達の存在。女子の選手は優勝した松田をはじめ、若い選手(中高生)が多く活躍している。メンズは女子よりも層が厚く、先日のCTで初優勝を果たした五十嵐カノア、大原洋人、村上舜、稲葉玲王と20代前半、またはまだ若いがベテランの域に入った大橋海人などの選手が中心だ。そんな厚い壁に挑み、CTそして五輪を目指すなか注目したいのは伊東李安琉、上山キアヌ久里朱、安室丈の3人。上山と安室はISAのU18(上山)、U16(安室)でそれぞれゴールドメダルを獲得しており、伊東も昨年の大会U16で4位と世界のジュニアの大会でも既に大活躍している。
3名とともに、西優司など他にもタレントが豊富な10代の選手達。彼らはオリンピックもそうだが、WSL CT入りを目指し日々トレーニングを積み海外のコンテストへ遠征している。近い将来、彼らの名前がCTにクレジットされる日が来るかもしれない。それぐらい期待感を持ってしまうサーファーが多い世代だ。

CTでブラジリアンストームならぬ、ジャパニーズストームを起こすくらいCTランカーが増える日がくれば、サーフィン大国と言われるオーストラリア、アメリカ、ブラジルに近づきサーフィンを観戦するという文化ももっと根付いてくるのだろう。

アスリートとして高みを目指す彼らの動向も是非、チェックしてもらいたい。

(3位決定戦に臨んだ上山キアヌ久里朱(左)と伊東李安琉(右))


波の宝庫である宮崎県出身。まだまだ線は細いが、サーフィンのセンスはピカイチ。チューブライディング、エアーなど波のコンディションに合わせた枠に捉われないそのサーフスタイルは天性のモノ。ノッテくれば誰にも止められないサーフィンを見せるだけに、これからの更なる活躍に注目だ。JAPAN OPEN OF SURFINGは3位。
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ハワイで生まれ、大阪で育ち、日本有数のサーフスポットを有する四国の海で育った逸材。長い手足は技の見栄えも良く、ボトムターンからのリッピングはスムーズで迫力がある。既にジュニアの大会ではゴールドメダル(ISAワールドジュニアU18)を獲得しておりさらなる成長が期待される。JAPAN OPEN OF SURFINGは4位。
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徳島の海で育ち得意のカーヴィング、エアーなどの他、ビッグウェイブも苦にすることなく対応するオールラウンダー。彼もゴールドメダル(ISAワールドジュニアU16)を獲得しており将来有望な逸材だ。JAPAN OPEN OF SURFINGはR3敗退。ただ、当たった村上、大橋の2人でファイナリストだけにヒート運が悪かったように見えた。他のヒートを上回るポイントを手にしていただけに次回以降に期待したい。
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写真©JAPAN OPEN OF SURFING/スタッフ鈴木