おっさんだけどサーフィンしたい!大人のサーフィンデビューに密着!【その1】

おっさんだけどサーフィンを始めたい!

サーフィンを始めてみたいけれど、どこでどうやって始めたらいいのかわからないし、オッサンがいまさらサーフィンなんてできるわけないよな・・・なんて思っているそこのあなた。オッサンだろうがなんだろうが、サーフィンは始めたいと思ったらすぐにできる環境が実は揃っているんです!今回は、34歳で初めてサーフィンデビューするヘアサロン経営の三浦さんのサーフィンデビューに密着!

今回サーフィンデビューをする三浦さん。ヘアサロンを経営する34歳。スポーツ歴は小中は野球部、高校時代はサッカー部。仕事を始めてからはフットサルや草野球を3ヵ月に一回楽しむ程度。海に行く頻度も低いという三浦さん。サーフィンの門を、今、叩く!!

サーフィンスクールで手軽に波乗りデビュー!

サーフィンをしてみたいけれど、ギアの購入やサーフボードを海まで運ぶためのクルマなど、クリアすべき条件が多すぎて尻込みしていた三浦さん。意を決して連絡したのは、湘南・辻堂にあるサーフィンスクールの「アイ・サーファー」。

石関太郎プロ。1970年米国オレゴン州生まれで湘南育ちの元JPSAサーファー。自身のサーフショップ「アイ・サーファー」で少人数制サーフィンスクールを開催する。

アイ・サーファーは、サーフィンする術を何も持たない人でも優しく受け入れてくれる場所だとして人気だ。実際、当日もJR辻堂駅まで代表の石関太郎さんがクルマで迎えに来てくれた。石関さんによれば、「アイ・サーファー」では想像以上の気軽さでサーフィンを始めることができるという。「スクールはすべてのギアのレンタル料が含まれています。ショップ内でサーフボードやウェットスーツを購入すれば、ボードロッカーを活用することもできます。実は電車サーファーに優しいシステムは充実しているんですよ」都会に住んでいて、ギアを何も持っていなくても、コンスタントにサーフィンできる。サーフィンへの敷居の高さは、どうやら先入観だったのかもしれない。

サーファーになるためのSTEP 1

どこでサーフィンができるのかを知る

海へ行く機会がないため、どこでサーフィンできるのかも三浦さんはわからない。「若くないし、体力も落ちてきたから、優しい波がいい」と思いながら情報を集めたところ、どうやら初心者には湘南がいいらしい。全国的に最も多くのサーフショップが軒を連ねる湘南は、サーフィンスクールが充実。都内からは電車で1時間程度だから、アクセスも容易だ。早速、辻堂駅まで行けば送迎もしてくれる「アイ・サーファー」へ連絡をし、予約を。たとえクルマがなくてもサーフィンができるシステムはうれしい限りだ。

地図左上がJR辻堂駅。一番近い海が辻堂駅から真下に見える辻堂海岸だ。

 

サーファーになるためのSTEP 2

浮力のあるロングボードなら初心者でも立ちやすい

サーフボードのほかに、ウェットスーツや足とサーフボードをつなぐリーシュコードといったギアが必要となるサーフィン。初心者がすべてを買い揃えるのは難しいが、「アイ・サーファー」ではギアのレンタルが含まれる。「サーフボードは大きく分けてショートボードとロングボードがありますが、初心者は大きくて、浮力と安定感のあるロングボードで練習します。運動をしてないという人も、年配の方も、波をキャッチしやすいはずです。その日に必ず波に乗らせてみせますよ!」と石関さん。心強い言葉を胸に、早速ビーチへと向かう。

 

サーファーになるためのSTEP 3

サーフィンの基本、パドリングを身につける

崩れてくる波のパワーを使って楽しむサーフィンは、海のなかを移動して波をキャッチする必要がある。そのときに必要になる動作がパドリング。サーフボードの上に腹ばいになり、両方の腕を使って水を掻く水泳のクロールに似たテクニックのことだ。

手のひらは開きすぎず、閉じすぎず、自然な状態でぱどリングを。「普段やらない動作だけに、背中にジワジワと効いてくる・・・これはオッサンの良い運動になるかも!」

「まずはサーフボードの中心に合わせて身体の中心をサーフボードに乗せます。サーフボードによって前後のバランスは違ってきますので要注意。あとは上体を適度に反らし、水を掻きます。上体を反らすことで、パドリングの際に腕が回しやすく、水からも抜きやすくなるんですよ。テイクオフにも欠かせないパドリングは、サーフィンの一番大切な部分です。やればやるほど上手くなるのもパドリングなので、ぜひ頑張ってください!」

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サーファーになるためのSTEP 4

いざ波の上にテイクオフ!ここからが本当のサーフィンだ

サーフィンの基本動作はまずは陸上で練習するのが鉄則。揺れ動く海では思ったように身体が動かないため、一連の動きを身体に覚えこませるのだ。

石関プロのお手本

膝を曲げて重心を落とすことでサーフボードは安定する。

「ブレイクしそうな波がきたら、パドリングを始めて波のスピードへ合わせていきます。波の上を滑り出した、と思ったら、両手を脇腹の横あたりに置き、上体を持ち上げて、両足を前に出しましょう。これがテイクオフです」。手をついていた場所に前足が来るようにし、後ろ足は肩幅程度に開く。センターラインに両足を乗せることで、サーフボードは安定する。さあ、ここまでできたら、いよいよ実践だ。

「目線は前、膝は曲げて・・・」と石関プロのアドバイスを反復。

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次回、海で実践編!陸でのイメトレの成果は海で発揮できるのか!?

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写真/木頃裕介 編集・文/菅 明美
[2019年7月号掲載の記事を再構成]

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