実践!サーファーのカラダを作るトレーニング「体性感覚を高める」

姿勢を安定させるには視覚、平衡感覚、体性感覚が必要で、その割合はそれぞれ 10%、20%、70%といわれる。これらの感覚に明確な意図を持った刺激を与えて、知らないうちに身についている「動きのクセ」を修正すれば、サーフィンにおけるパフォーマンスは向上していく。サーファーのカラダを作るトレーニング「視機能 編」はコチラ

体性感覚を高める

体性感覚は、皮膚が伸ばされたり、筋肉が緊張したり緩んだりする際に、その状態を感知して脳に伝える役割を担う。そのため、体性感覚を磨くことは、脳への情報インプットと脳からの指令を素早く行うことにつながり、パフォーマンス向上を促すことになる。そこで体性感覚を改善するために、ここでは可動域の修正トレーニングを紹介しよう。股関節の可動域が狭いと、テイクオフ時のスタンスは狭くなりやすく、スタンスが狭いとライディング中の重心は高くなりカラダは安定しない。

背骨全体の屈曲・側屈トレ

ここで紹介するすべてのエクササイズは、背骨のしなやかな運動の感覚を脳にインプットすることが目的。筋カトレーニングではないので、無理せずできる範囲で取り組もう。

 

1.同じ側の膝と肘を近づける

同側の屈曲のエクササイズ。膝と肘に距離があれば、空いている手で動きを補助しよう。カラダの側面がどのように曲がるのかも覚えておきたい。

2.反対側同士の膝と肘を近づける対側の屈曲エクササイズ

右膝と左肘をつけたら、左膝と右肘も同様に。①と似た動作ながら、背骨や骨盤の動きが変わるのがわかるはずだ。

背骨の側屈エクササイズ

 

両脚を揃え、同側の肘と膝をつけ、逆の手は膝裏に回して足を抱える。爪先まで真っすぐ伸びるように意識して右と左で同じ動きができるようにしたい。

 

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