カタときどきアタマを楽しむ5つのコツ ③ラインは事前に決めておく

海に通っているといつかは出会う、サイズのあるエクセレントなコンディション。普段の波で磨いたサーフィンのスキルがいよいよ試されるときだ。そんな「カタ・アタマ」の波を乗りこなすための、さらなるポイントを伝授していこう。

カタときどきアタマを楽しむ5つのコツ ①波の特徴とカレントを見極める!

カタときどきアタマを楽しむ5つのコツ ②テイクオフはうねりから!

 

ラインは事前決めておく


サイズのあるコンディションでは、焦らず余裕を持ったライディングが必須だ。行き当たりばったりでは、力強い波の変化に対応できない。そうした状況を避けるためにも、事前に波の上でのライン取りを決めておくことが重要となる。小林プロは、陸にいるときからすでに準備しているという。「海に入る前に漠然と波を見るのではなくて、その波に対して自分なりにライディングするための情報を集めながら、技量にあったアプローチをしていきましょう。陸でできないおとは海では絶対にできません。」

アグレッシブに縦のラインを描き、際どいセクションを狙うのが大澤プロのスタイル。コンテストで勝てるサーフィンを目指すのであれば、できる限りバーティカルなターンを入れてアクションすることを求めたい。それには、もちろん高度な技術が必要だ。

 

小林プロは初めからボトムに降りるより、波の上部(=ハイライン)を走ってスピードをつける。タイミングを見計らって、狙いが定まったと同時にボトムに降りていくことが多いという。波の上で自分なりのリズムでスムーズに描けるラインを探そう。


サーフィンライフ2020年1月号の内容を再構成
写真=高橋賢勇 編集・文=菅 明美 文=高橋 淳