サーフィンのお悩みを仲村拓久未プロが解決  Vol.1 カレント、ガニ股、ドルフィンスルー

Q.カレントを正しく読むコツを知りたい

A.まずは陸からじっくりと波を観察しましょう
波は毎日違うし、同じ日でも時間帯によって変わります。まずはそのことを頭に入れつつ、入水前にしっかりと陸から海を観察しましょう。すると左右どちらかに波が流れているのがわかるはず。そして波がブレイクしていない場所を見極めて、そこからパドルアウトすればスムーズに沖に出ることができます。この日なら僕が指差している方向がイージーにゲットできる場所。他のサーファーが乗っている波を見て、水がどっちに流れているか(=カレント)を予測するのもいいと思います。ちなみにアウトではカレントがまた異なるので、それは海に入ってから確認しましょう


足を開きすぎると見た目も良くないし、上半身や下半身がうまく連動せず、ボードを足だけで動かす癖がついてしまう。サーフィンは全身をうまく連動させて行うもの。今後のステップアップのためにも必ず改善しておこう

Q.テイクオフで ガニ股になりがちです

A.目線と立つ位置を事前にイメージしましょう
「テイクオフを成功させることば かりを意識して、気持ちに余裕がないのかもしれません。焦ってテイクオフをしてしまうと、つい足を開きすぎてしまいます。常に目線と自分が立つ位置をイメージしながらテイクオフをすることが大切。まずはガニ股であることに捉われるよりも、ボードのこの位置で立つぞ!と考えてテイクオフしてみましょう。それでも癖がなおらない場合は、陸でなんども練習して自分が立つ位置を身体に覚えこませるのも有効です


まずはボードのレールを掴み、 両腕でボードのノーズを沈めま す。そして右足でデッキパッドを 蹴るようにしながら、ボードすべてを水の中へ。スープを抜けたら、ノーズを水面に向ければ、ボードの浮力で自然と海面に戻ることができます。ドルフィンスルーは何度も練習して、そのコツを掴むことが大切。まずは小さい波で繰り返し練習してみましょう


Q.
ドルフィンスルー以外に 波のかわし方はありますか?

A.基本はドルフィンスルー。 習得しましょう
まずはボードのレールを掴み、両腕でボードのノーズを沈めます。そして右足でデッキパッドを蹴るようにしながら、ボードすべてを水の中へ。スープを抜けたら、ノーズを水面に向ければ、ボードの浮力で自然と海面に戻ることができます。ドルフィンスルーは何度も練習して、そのコツを掴むことが大切。まずは小さい波で繰り返し練習してみましょう


TEACHER
仲村拓久未プロ
なかむら・たくみ●1996年生まれ。三重県出身。16歳でプロデビ ューし、19歳でJPSAのグランドチャンピオンに輝く。アグレッシブでスタイル溢れるサーフィンが持ち味。現在は拠点を湘南・鵠沼に移し、サーフィンスクール事業を展開するなど、幅広く活躍している。

こちらの掲載内容は2021年サーフィンライフ9月号を再編集し掲載しております。