カットバックは戻る方向へ 目線を移していくことを意識!

波のパワーゾーンへ戻るために使うカットバックは、まず最初に覚えたいターンのひとつ。いわゆる“チョットバック”からでもいいのでその感覚を体験し、ブラッシュアップしていこう。
カットバックでは、戻る方向へ目線を移していくことを必ず意識!またレールを立たせることでターンの切り替えがよりスムーズになる。戻りたい方へ腕や指先を向けていくことで、上半身も自然と行きたい方向へと向く。大澤プロのように腰のヒネリをしっかりと使えば、上半身の可動域が広がるため、波の方へ目線も上体も向きやすくなるのだ。カービングやラウンドハウスカットバックよりはヒネリが浅いので、最初の練習にもぴったりだ。

サーフボードのレールを立たせることにより、ターンの切り替えがよりスムーズに行うことができるカットバック。例えばレギュラースタンスでフロントサイドの波に乗る場合はここを意識したい。

「左肩や左手を戻る方へ向けていくと、上半身が波がブレイクしてくる方へと向き始め、サーフボードも左側のレールが水面からより 水中を通り入りやすくなります」と大澤プロ。
カットバックを何度も練習するのであれば、ある程度アップス&ダウンズでスピードを持たせ、余裕を持ってショルダー からカットバックを仕掛けるのがいい。レールが入りやすいし、戻る意識がイメージしやすいからだ。また、先述した左肩や左手の動きに伴って、今度は腰のヒネリ(回転)の動作が入ってくるのも 覚えておこう。
「だいたい波のトップから切り返 すタイミングぐらいで腰から下の重心が低くなり、前足荷重から後ろ足へと体重移動していくように 意識しましょう。腰のヒネリが入ることによって、上半身の可動域 が大きく使えるようになります。結果、ブレイクしてくる波の方へと目線も上体も向きやすくなります。腰のヒネリが入りづらい時は、膝が外側に向いているのかもしれません。膝は内側に入れましょう。 手の指先をターンしていく方向へと誘導する方法もおすすめです」

大澤伸幸プロ
おおさわのぶゆき● 1988年、神奈川県生まれ。2010年JPSAのグランドチャンピオンを始め、数々のビックタイトルを獲得。サーフィンの基本をしっかりと反映した重厚感のあるサーフィンに定評あり。YouTubeチャンネル「大澤伸幸PRO SURFER」でも最新ライドを確認できる。プライベートのサーフレッスンも行っている。 申し込みはインスタグラムの個人アカウント@nobu_ osawaまたは@nobuosawa_privatesurflessonnまで