世界中に衝撃を与えたQUIKSILVER HIGHLINE PRO 1mm WETSUITがサイズ展開も新たにリローンチ

日々進化を続けるウェットスーツ。中でも世界的にそのクオリティが認められているのが、”Made in JAPAN”のスーツだ。2019年10月に世界同時リリースとなり、話題を独占した「QUIKSILVER HIGLINE PRO 1mm WETSUIT」は、実に3年に渡る歳月をかけ、日本で秘密裏に開発、製造されていたのはご存知だろうか?。サーファーの肌により近づいた、もしくはそれ以上ともなったとさえ言えるこの究極のウェットスーツの誕生秘話から発表までを紐解いていく。

全てはトップアスリートのハイパフォーマンスのために

コピーともなっている「OUR BEST FOR YOUR BEST」の通り、デザイン、素材、機能、そして製造技術とそれら全ての最高峰を集結することで、アスリート=プロサーファーが試合で最高のパフォーマンスを発揮できるウェットスーツを開発するコンセプトの元、このプロジェクトがスタートしたのは2016年夏の事。そして、開発当初よりテストパイロットを務めたのが、日本を代表するサーフアスリートの大野”MAR”修聖だ。いくつかのプロトタイプ製作後、MARが試合で実際に着用したのは2017年10月に仙台で行われたJPSA(日本プロサーフイン連盟)の試合、通常この時期に仙台で着用するウェットスーツは、いわゆる3mmフルのジャージ素材が適していると言われるが、MARによると、パフォーマンスを妨げない運動性の向上と共に全く寒さを感じなかったという。

究極は細部に宿る。HIGHLINE PROの秘密

「HIGHLINE PRO 1MM WETSUIT」を手にする、もしくは着用して何といっても驚くのはやはりその軽さ。この秘密はスーツ全体を構成するパネル数がたった9つしかない(手首のリング部を除くと7パーツ)に由来する。パーツ同士を合わせスーツに仕上げるためには糸による縫製が通常とされる。糸一本の重さは大した事がないが、接合部に用いられれば用いられるほど、重さは増えていく。その僅かな重ささえも軽減するために採用されたのが、断面接合接着×無縫製×フィルムテープ技術(※特許出願中)だ。これによりスーツ全体はシームレス構造となり各所での僅かな引っ張りを押さえこむ事に成功、軽量化と共にサーファーの動きを一切妨げない究極の動きやすさを実現した。断面接合部はスーツ素材の厚さが1mmしかないため、様々なシームテープとのマッチッングに苦労したという。糸縫製以上の耐久性や動きやすさを実現するためには、いわば丈夫すぎても、弱すぎてもダメだということ。しかしこれら全てを実現できたのは、信頼できる日本のファクトリー、そして職人たちによる繊細な”匠”の技術があったからに他ならない。また1mmという薄さゆえに、ウェットスーツが持つ海水温から身を守る保温性に疑問をもつサーファーもいることであろうが、この保温性はスーツ内への海水の侵入がキーポイント。「HIGHLINE PRO 1MM WETSUIT」は人間工学に基づくデザイン、カッティングが1mm単位で細部に施され、また、サーファーのワイプアウト時にどこから海水が侵入するかに着目し、レギュラー、グーフィーのスタンス別に開口部のラインが異なる設定にすることで、最大限にそれを防ぎその薄さからは実現不可能とされていた保温性も両立したのだ。

①〜③ 各パーツに施された断面接合接着×無縫製×フィルムテープ技術。胸部は軽量化を図るため、ベルクロなどは使われていない。着脱時の破損を避けるため、ほんの一部に糸が使用されている

MARからカノアへ引き継がれ、最終タイプが完成

テストパイロットである大野修聖からのフィードバックを反映させながら、「HIGHLINE PRO 1mm WETSUIT」はさらに最終形へと近づいていく。開発の後半段階より、プロジェクトに参加したのが五十嵐カノアだ。もはや説明も要らない世界最高峰のサーフリーグWSLチャンピオンシップツアーに参戦するトップ・オブ・トップのサーフアスリート。カノアによる着用感へのアドバイスなどを経て、スーツは遂に完成する。その最終テストが行われたのが2019年7月に南半球に位置する南アフリカで開催された WSL CT第6戦 J-BAY。この時期にトップシーズンを迎えるJ-BAYは気温はもちろん、海水温が低く中にはブーツを着用する選手もいる程。そんなコンディションの中、ヒートを想定した30分のフリーサーフでのパフォーマンス性、保温性の高さをカノアも実感、これはウェットスーツの時代を変えるゲームチェンジャーと感じたと感想を述べている。機能性、パフォーマンス性と共にカノアが感じたのがフィッテングの高さ。驚くほどの伸縮性を持ったベース生地と1mm単位で設定されたサイジングによる装着感が程よいコンプレッション(圧迫感)生み、裸でのサーフィンよりも身体的な調子の良さを感じたよう。そして、J-BAYから3ヶ月後の「クイックシルバー・プロ・フランス」でカノアを筆頭にライダー全員が着用、オフィシャルに全世界同時デビューとなったのである。

J-BAYでの最終テストでのアクション。HIGHLINE Pro 1mm がカノアの動きとシンクロしているように見えるのは気のせいではないようだ

サーフアスリート達が着用する究極のウェットスーツと何1つ変わらないクオリティ、さらにサイズバリエーションも豊かに購入可能。

「HIGHLINE PRO 1mm WETSUIT」の注意する点は1点、製品の特質上カスタムオーダーに対応できない事である。しかし、多くの反響、ユーザーからのリクエストを得て発売当時5サイズ展開から、この春、S〜XLまで8サイズに細分化し、リローンチした。もちろん、製品の素材、機能やクオリティはカノアやMARが着用するものと全く同じ。現在、ウェットスーツ進化の最先端をひた走る「HIGHLINE PRO 1mm WETSUIT」、究極のパフォーマンスを多くのサーファーに体感してもらいたい。

HIGHLINE PRO 1MM WETSUIT
¥87,890(税込)

*レギュラー、グーフィースタンス別デザインあり
*S、MS、M、MT、LS、L、XLS、XLの8サイズ展開
*受注生産

 

 


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ボードライダーズジャパン 株式会社
TEL:0120-329-190
www.quiksilver.co.jp/1mmwetsuit