人生100年時代を充実させるために、定年後にサーフィンはオススメですか??


定年後にサーフィンを始める人が増えている。
日本が誇る老舗サーフショップ「ゴッデス」にもシニア向けスクールの門を叩く人があとをたたない。 波に乗れば人生は変わるという鈴木正社長。 シニアにサーフデビューを勧める理由は何ですか?
人生で一度は経験したい憧れの「サーフィン」。
サーファーとして活躍してきた 鈴木正さんがオーナーの「ゴッデス」では、ここ数年シニア世代からの問い合わせが増えている。その理由を鈴木さんは「仕事一筋だ った人たちが定年すると極端にやることがなくなってしまい、若い頃に憧れていたサーフィンをまた始めるためにスクールを探すんです」と教えてくれた。 もし、これからサーフィンを始めるなら「最初はスクールに入った方が絶対にいい」と鈴木さんは力説する。
「スクールではギアのレンタルができるので、電車で来ても気軽に参加できる。インストラクターがいるので安全ですし、ひとりで海に通うより波に乗るコツも早くつ かむことができます」 ゴッデスではひとつの選択肢として「シニアスクール」を用意し ている。 50歳以上を対象に足のつくビーチで実施するため、泳げなくても参加が可能だ。「全5回のコースになっているんですが、初日のわずか2時間で乗れる人も多いです。若き日の憧れだったサーフィンができたわけですから、最後までスクールを楽しんで終了する人がほとんどです」
心とカラダが若々しく 変化していく
「シニアが始めるスポーツとして サーフィンほど良いものはない」 と語る鈴木さん。「サーフィンを始めることで、定年後も若々しくいられる」と理由を語る。
乗りたい波があればパドリングでアウトに出ることが必須となる サーフィンは、狙った波に乗るために『成長したい』『うまくなりたい』という気持ちになるんです。60歳を過ぎて向上心を持てる趣味があるのは、すごく幸せなことだと思います」 夜明けとともに楽しめるのもサ ーフィンの醍醐味のひとつ。自然と向き合う時間が増えることで、 少しずつ健康的な生活へとシフトし、「早寝早起きの生活になり、夜遅くまでお酒を飲む回数も減る人が多い」と言う。サーフィンを日常に取り入れることで、意識せず とも生活習慣が自然と改善されていくのだ。全身運動でもあるから、2時間も海に入ればシニアたちはもう疲労困憊。サーフィンを始めたばかりの頃に目立っていた大きなお腹も続けているうちにスリムになっていくんです」 体型維持にも効果的なサーフィン。シニア世代に魅力的な「若さの秘訣」がたっぷりつまっている。人生100年時代、定年を機にサーフィンで第2の人生を楽しむのはいかがだろうか。

鈴木正/すずきただし● 1942 年、新潟県生まれ。サー ファーとして活躍し25歳で単身渡米。本場のシェイプ技術を習得して日本にサーフィンを広めたレジェンド。湘南にサーフショップ「ゴッデス」を構える一方、シェイパーとしても活動している。

ゴッデス茅ヶ崎本店
湘南の老舗サーフショップ。シェイパー でもある鈴木社長のシェイプボードをはじめ、豊富なサーフボードの中から自分に合った 1 本を見つけられる。また、 50 歳以上を対象とした「シニアスクー ル」にも力を入れている