ボードが多様化しようとも、時代を超え愛され続けるスラスター。サーファーを魅了するその理由を13 人のサーファーに聞いた。今回は会社員である一般サーファーのみなさんをピックアップ!
田中 毅さん アナウンサー
たなかたけし●1978 年、神奈川県生まれ。日本テレビのアナウンサーとして活躍。高校1年生でサーフィンを始める。インドネシア、ペルー、ブラジルなど、海外トリップの経験も多数。「60 歳までスラスター!」が目標。
60歳までショートボーダーでいたい。スプレーとチューブが永遠の憧れです。
最初に憧れた技は深いボトムターンからのオフザリップ。その理想を実現するため、日々スラスターを手にして海へ向かう。「ボトムターンをしたときのセンターフィンの引っかかりが好きです。60 歳まではバリバリのショートボーダーでいたいですね。もしボードの浮力が足りなくなったら、自分の体重を落とします」とスラスター愛は止まらない。「このボードを手にして、今までできなかった角
度でトップに上がれるようになったんです。全然スプレーは飛んでないんですが、リップしたような満足感を与えてくれます。チューブもこのボードで入りました。1本いい波に乗っただけで、次の1週間が幸せ。この感覚もスラスターを止められない理由ですね」。
CHANNEL ISLANDS SURFBOARDS
チャネルアイランドサーフボード
ウィアードリッパーモデル 167.6×48.26×5.72㎝(26.2ℓ)
オフザリップに対する憧れから、モデル名にある「RIPPER」という文字に惹かれて3 年前に購入。テイクオフは早く操作性もいい。小波から頭オーバーの波で使えるのでサーフトリップでも重宝する。
樋上達雄さん 外資コンサルタントファーム
「トコロ」の4VCモデルはシェイパーの来日時に直接オーダー。台風スウェルや海外のビッグウェイブ用だ。「男らしいスラスターこそサーファーの王道スタイル。トム・カレンのボトムターンは、永遠の教科書です」。
稲葉潤一郎さん 会社経営
「サイモン・アンダーソン」のXFCモデルは今回で4本目。抜群の調子良さから、“ザ・デイ”には必ず持参する。「とにかく大波で信用できる板。次はグレン・ミナミのサーフボードも手にいれる予定なんです」。
佐藤辰郎さん 会社員
昨年のモルディブトリップ用に「ケリー・トコロ」のププレモデルを購入。ホレる波に適したデザインで現地でも大活躍した。「波に対して素直に走るスラスターは、サーフィンの楽しさを一番引き出してくれます」。
平木洋一さん 「平木商店」店主
今年手にした「ノーブランド」のミニバレットは、テイクオフが早くスピードの伸びもいい。平木さんの求めるアクションがやりやすい。「20 年以上スラスターに乗っていますが、その最たる魅力はリップアクション!」
写真/板倉淳夫、高橋賢勇、朴 玉順(CUBE) 取材・文/菅 明美、高橋 淳