WSL CT(チャンピオンシップ・ツアー)の緒戦がいよいよオーストラリア・ゴールドコーストで開幕する。メンズ、ウィメンズともに4月3日から13日までのウェイティング期間で波のコンディションをみて開催される。もちろん、ライヴ中継もあるので是非チェックしたいところ。
(写真/KENYU)
注目選手は?
注目はやはりアジア人として、日本人として唯一CTに参戦している五十嵐カノア。参戦して以来、まだ優勝はないがQS(クオリファイシリーズ)では最高グレードのUS OPENを2連覇するなどその実力はいつでも優勝を狙える位置にまできている。他にも11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーター、2×ワールドチャンピオンのJJFことジョン・ジョン・フローレンスが怪我から復帰しフル参戦することや、ここ最近はすっかりとお馴染みになったブラジリアンストーム、2×ワールドチャンピオン、ガブリエル・メディーナ、昨シーズン3位のフィリッペ・トレドそしてツアラーからも好評価を得るエアーのスペシャリスト、イタロ・フェレイラなどが頂点を狙う。ルーキーもハワイアンのセス・モニーツ(姉はケリア・モニーツ)、昨年ワイルドカード枠で大活躍し、今年から正式にツアラーとなったマイキー・ライト(オーウェン(メンズ・ツアラー)、タイラー(ウィメンズ・ツアラー、怪我などで初戦欠場)は兄妹)などが注目選手だ。
ウィメンズはルックスも良く、まるでモデルの様なビジュアルの選手が、男子顔負けのパワフルなカーヴィングを魅せ、エアーなどにも積極的に挑戦するなど、こちらもかなりハイレベル。ディフェンディング・チャンピオンの7タイムス・チャンプ、ステフことステファニー・ギルモアが再注目選手だ。
Visaの広告でも注目を集める!五十嵐カノア選手
(写真/KENYU)
五十嵐カノア●イガラシ カノア、1997年10月1日生まれ。両親は共に日本人。アメリカ・カリフォルニア生まれ、カリフォルニア育ち。日本語や英語以外にもポルトガル語、スペイン語、フランス語なども話すバイリンガル。高いサーフスキルに加え、頭脳明晰で判断力も高く、入れ替わりの激しいCTも4年目を迎える。今年はトップ5を射程圏内に入れCTによりフォーカスする。2018年は最終レイティングをCTで10位、QSで日本人史上初の1位のリザルトを残す。また2020東京のサーフィン日本代表に最も近い日本人だ。
4月10日発売サーフィンライフでは、本人のショートインタビューも掲載。ぜひ、ご覧ください。

ライヴ中継はコチラから
※五十嵐カノアの出番はR1ヒート10でシーバスことセバスチャン・ジーツ(HAW)、デイビッド・シルバ(BRA)と対戦予定
追記4月8日
先ほどCT2019年シーズン緒戦が男女共に終了。
男子の優勝はイタロ・フェレイラ(BRA)、準優勝はコロヘ・アンディーノ(USA)
女子の優勝はキャロライン・マークス(USA)、準優勝はカリッサ・ムーア(HAW)
女子のキャロラインは嬉しいCT初優勝。
五十嵐カノア(JPN)はラウンド4で敗れ、9位タイのリザルト。敗れたヒートは波とかみ合わなかっただけで、サーフィンが調子はとても良さそうなだけに、次戦のベルズに期待デス、Go Kanoa!。他にもツアールーキーのセス・モニーツ( HAW)は5位タイ、ガブリエル・メディーナ(BRA)も5位タイ、フィリッペ・トレド(BRA)も5位タイのリザルトを残している。注目されたキング、ケリー・スレーター(USA)は33位、最下位に沈み次戦以降の復活に注目が集まる。
次戦♯2リップカール・プロ ベルズビーチは4月17日ウェイティングスタート。27日までの開催期間で波のいい時に開催される予定だ。
http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mct/2909/rip-curl-pro-bells-beach
大会日程の出展:WSL 文/スタッフ鈴木