WSLファイナルズが終了、ワールドチャンピオンが決定!

(Photo by Thiago Diz/World Surf League)

導入が決まったCT最終ランキングのトップ5による世界チャンピオンを目指す最終決戦「Rip Curl WSL Finals」。ファイナルズの導入により最終ランキングが5位の選手でも世界チャンピオンを獲得できる可能性を残していることになる。
決戦の地は世界一のマシンブレイクのひとつと称されているカリフォルニア・サンクレメンテにあるローワー・トレッスルズ。車ではアクセスできないにも関わらず、玉石の極上ブレイクを求め常にローカルをはじめ多くのサーファーによって賑わっているスポットだ。この日のトレッスルズはビッグスウェルがヒットし、決戦には申し分ないコンディションとなった。

試合は進行していきいよいよ決勝。タイトルマッチは最大3ヒート行われ、2ヒートを制した選手が王者に輝くことになる。メンズは今シーズンブッチギリでポイントを重ねたガブリエル・メディーナがコナー・コフィンとイタロ・フェレイラを倒し勝ち上がってきたフィリッペ・トレドの対戦に。2ヒートを連勝し3度目のワールドタイトルを獲得。ミック・ファニングやアンディ・アイアンズ、トム・カレンというレジェンドと肩を並べた。

(Photo by Tony Heff/World Surf League)

ウィメンズは1ヒートは落としたもののカリッサ・ムーアがタティアナ・ウェストン・ウェブに連勝、見事勝利を収めて5度目のワールドタイトルを手にした。

(Photo by Tony Heff/World Surf League)

(Photo by Pat Nolan/World Surf League)

ガブリエルとカリッサが登場したタイトルマッチは最大3ヒート行われ、2ヒートを制した選手が王者に輝くフォーマット。とはいえ今回のフォーマットはたった1日で世界王者が変わってしまう可能性を持つ。今シーズンはギャビーとカリッサともに独走状態だったため、2人以外がチャンピオンになることに対し個人的に腑に落ちなかった。その事態は回避されたとはいえ、来シーズンはシーズン1位がチャンピオンを獲得できない…なんてこともあり得るのだ。これをエキサイティングな出来事と呼べるのか…私自身は微妙だと感じてしまう。結局、これは見ている側が感じ興味をなくせばなくなるだろうし、エキサイティングだと感じる人が多ければ定着するだろう。結果が出るまでには数年の歳月がかかりそうだ。
試合を見逃した方はWSLのホームページからヒートをチェック
WSL https://www.worldsurfleague.com