いよいよWSL CT開幕直前、2022年シーズンはいつもとどこが違うのか?わかりやすくポイント解説、参加選手も網羅

Photo by Pat Nolan/World Surf League

いよいよ2022年のWSL CTが男女ともにパイプラインで開幕
全面的に刷新された2022年のCTスケジュール。男女ともにパイプラインで日本時間1月30日からスタートし同じスポットで全戦が開催され、賞金も同じ額となる。ここで2022年シーズンを見るにあたりおさえておきたいポイントを紹介する。

CT観戦の3つのポイント

1.男女ともに同じスポットで行われる

これはパイプライン、チョープーなど危険な波でウィメンズサーファーが演技することを意味する。緒戦のパイプラインも危険な波のためヘルメットを着用する選手が多くいるはずだ。賞金も同額となりジェンダーレスが進むこととなる。最難関はパリ五輪の会場に予定されているタヒチ・チョープーになるだろうか。エキサイティングな反面あのヘビーな波で怪我をする選手が出ない事を祈るばかりだ。

2.新たにシーズン途中でのミッドカットが実施され、ファイナルズも開催される

前半戦の終わるマーガーレットリバーのタイミングでメンズが36名から24名にウィメンズが18名から12名へ絞られ後半戦へ進むこととなる(5戦中4戦の結果)。陥落したサーファーはCSで再びCTを目指し、後半戦を戦う選手たちは2023年のCT入りが確定したうえで、10戦中9戦の合計スコアでランキングトップ5を目指し、男女各5人がファイナルズへ進出、ワールドチャンピオンを目指すことになる。

3.チャンピオン ガブリエル・メディーナの欠場など選手たちの顔ぶれ

開幕直前で3×チャンピオンのガブリエル・メディーナが出場辞退を決断するなど残念なニュースが入ってきた。メンタル的にもそうだが、際どいアクションやエアリアルの難易度が上がるなど怪我で参戦できない、またはシーズンを終える選手も多い。どこまでメンタルとフィジカルを整えられるのか、研ぎ澄ますことができるのかがチャンピオンの条件となる。そんななか、メンズは昨年ゴールドメダルを獲得したイタロ・フェレイラや実力者フィリッペ・トレド、JJFことジョン・ジョン・フローレンスを軸にタイトルが争われるだろう。ウィメンズはカリッサ・ムーアを中心にステフことステファニー・ギルモア、調子が戻ればタイラー・ライト、そして若手のキャロライン・マークスがタイトル争いに加わってくるだろう。

唯一の日本人CTサーファー、五十嵐カノアの活躍、日本人とのハーフ、コナー・オレアリーやベティルー・サクラ・ジョンソンの活躍にも注目したい。昨年のモーガンのように、ルーキーでトップ5に切れ込む選手が現れるのか!? 世界最高峰の戦いを今年も楽しもう。

 

Photo by Tony Heff/World Surf League via Getty Images

2022CTスケジュール
1月29日~2月10日 Billabong Pro Pipeline/ハワイ・パイプライン
2月11日~2月23日 Hurley Pro Sunset Beach/ハワイ・サンセット
3月3日~3月13日 Meo Pro Portugal/ポルトガル・ペニシェ
4月10日~4月20日 Rip Curl Pro Bells Beach/オーストラリア・ベルズビーチ
4月24日~5月4日 Margaret River Pro/オーストラリア・マーガレットリバー
5戦中上位4戦の合計ポイントでミッドシーズンカットが行われる

5月28日~6月6日 Quiksilver/Roxy Pro G-LAND/インドネシア・Gランド
6月12日~6月20日 Surf City El Salvador Pro/エルサルバドル・プンタ ロカ
6月23日~6月30日 Oi Rio Pro/ブラジル・サクアレマ
7月12日~7月21日 Corona Open J-Bay/南アフリカ・Jベイ
8月11日~8月21日 Tahiti Pro/タヒチ・チョープー
10戦中上位9戦の合計ポイント上位5名

Rip Curl WSL Finals
9月8日~9月16日 アメリカ・ロウワートレッスルズ

2022年CT選手
メンズ
ガブリエル・メディナ(ブラジル)辞退復帰時期未定

フィリッペ・トレド(ブラジル)
イタロ・フェレイラ(ブラジル)
コナー・コフィン(アメリカ)
モーガン・シビリック(オーストラリア)
グリフィン・コラピント(アメリカ)
ジョーディ・スミス(南アフリカ)
五十嵐カノア(日本)
ヤゴ・ドラ(ブラジル) 怪我 復帰時期未定
フレデリコ・モライス(ポルトガル)
ジョン・ジョン・フローレンス(ハワイ)
ジャック・ロビンソン(オーストラリア)
レオナルド・フィオラヴァンティ(イタリア)
デイヴィッド・シルヴァ(ブラジル)
ライアン・カリナン(オーストラリア)
イーサン・ユーイング(オーストラリア) 怪我復帰時期未定
ケリー・スレーター(アメリカ)
ジャドソン・アンドレ(ブラジル)
ミゲル・プポ(ブラジル)
セス・モニーツ(ハワイ)

クオリファイ
イズキール・ラウ(ハワイ)
リアム・オブライエン(オーストラリア)
コナー・オレアリー(オーストラリア)
ジェイク・マーシャル(アメリカ)
カラム・ロブソン(オーストラリア)
サミュエル・プポ(ブラジル)
ナット・ヤング(アメリカ)
イーマイカラニ・デヴァルト(ハワイ)
ルッカ・メシナス(ペルー)
ジョアン・チアンカ(ブラジル)
ジャクソン・ベーカー(オーストラリア)
カルロス・ムニョス(コスタリカ)

シーズンワイルドカード
コロへ・アンディーノ(アメリカ)
オーウェン・ライト(オーストラリア)

リプレイスメント
マシュー・マクギリヴァリー (南アフリカ)
カイオ・イベリ(ブラジル)

 

2022年CT選手 ウィメンズ
カリッサ・ムーア(ハワイ)
タティアナ・ウェストン・ウェブ(ブラジル)
サリー・フィッツギボンズ(オーストラリア)
ジョアン・ディファイ(フランス)
ステファニー・ギルモア(オーストラリア)
キャロライン・マークス(アメリカ)
タイラー・ライト(オーストラリア)
イザベラ・ニコルス(オーストラリア)
コートニー・コンローグ(アメリカ)

クオリファイ
ガブリエラ・ブライアン(ハワイ)
ブリッサ・ヘネシー(コスタリカ)
ベティルー・サクラ・ジョンソン(ハワイ)
インディア・ロビンソン(オーストラリア)
ルアナ・シルヴァ(ハワイ)
モリー・ピックラム(オーストラリア)上位選手辞退によりクオリファイ

シーズンワイルドカード
レイキー・ピーターソン(アメリカ)
マリア・マニュエル(ハワイ)

リプレイスメント
ブロンテ・マコーレー(オーストラリア)