2022 WSL ワールドチャンピオンが決定!

Photo by Thiago Diz/World Surf League

Photo by Pat Nolan/World Surf League

ワールドチャンピオンを賭けて男女ともにCT最終ランキングトップ5が参戦するRip Curl WSL Finals。
ウェイティングスタート初日に会場のロウワートレッスルズにスウェルが入り、試合がIt’s On.

ファイナルズでは、まずランキング5位と4位が対戦、その勝者が3位と対戦、その勝者が2位と対戦し、勝利した者がランキング1の選手とワールドチャンピオンをかけて最大3ヒート(先に2勝した方がチャンピオン)を戦う。

まず、ウィメンズはステファニー・ギルモアとブリッサ・ヘネシーの戦いに。残り12分までコンボに追い込まれていたステフだが、そこから怒涛の追い上げ、残り1分を切ったラストライドで逆転しマッチ2へと進出した。思い返せばここが8タイムスチャンピオンへの最高のプロローグだった。マッチ2ではタティアナ・ウェストン・ウェブと対戦。ヒート中盤まで一方的なタティアナペースだったが、ここでも残り12分を切った所でエクセレントを出し逆転、マッチ3へと勝ち進む。2位のジョアン・ディファイに対してはエクセレント2本、16.83ポイントを出し圧勝。いよいよタイトルマッチへと進出した。ヒート1、ヒート2ともにカリッサ・ムーアを寄せ付けず前人未到、ステフがレイン・ビーチチェリーを抜き8度目のワールドタイトルを獲得した。最初にワールドタイトルを獲得した2007年から現在まで活躍するまさにクイーンだ。

一方メンズは日本人として、アジア人として初めて五十嵐カノア(ランキング5位)が参戦し、期待が高まるなかマッチ1に登場した。4位のイタロ・フェレイラとの対戦し波をじっくりと見つつ、ライディングをスタートしたがスコアリングウェイブがなかなか入って来ない。そんななかエアリアルを巧みにライディングに取り込んだイタロが後半にグッドスコアを出し勝利した。カノアはまた一つ経験値をあげ、来シーズンのCT2勝目、ワールドタイトル獲得へ向けこの敗戦を糧としてくれるだろう。

Photo by Beatriz Ryder/World Surf League

Photo by Pat Nolan/World Surf League

イタロはそこからギアを上げマッチ2ではランク3位のイーサン・ユーイングを撃破、マッチ3ではランキング2位ジャック・ロビンソンも寄せ付けず下剋上を目指す。イタロは2019年にワールドタイトルを獲得、2021年にはゴールドメダルを獲得し、プレッシャーを味方につけているようだった。一方、イーサン、ジャックともに雰囲気に飲まれ、本来の力を発揮出来ぬまま敗れてしまった。イタロは初のワールドタイトルを目指し、ブラジルの層の厚さから五輪にも出られなかった実力者のフィリペ・トレドとのタイトルマッチに進む。ここでヒート1は接戦だったがフィリペがイタロの勢いを止め、本日初黒星をイタロにつける。硬さはあったフィリペだが、卓越したレールワークで波を切り刻み得意のエアーを入れずにヒートを組み立てる。ヒート2でも的確に自分の仕事をしたフィリペが嬉しい初ワールドタイトルに輝いた!

Photo by Thiago Diz/World Surf League

Rip Curl WSL Finals Results: 
Women’s Match 1: Stephanie Gilmore (AUS) 14.76 DEF. Brisa Hennessy (CRI) 14.33
Men’s Match 1: Italo Ferreira (BRA) 13.37 DEF. Kanoa Igarashi (USA) 11.83

Women’s Match 2:
Stephanie Gilmore (USA) 15.30 DEF. Tatiana Weston-Webb (BRA) 14.87
Men’s Match 2: Italo Ferreira (BRA) 13.10 DEF. Ethan Ewing (AUS) 11.83

Women’s Match 3:
Stephanie Gilmore (AUS) 16.83 DEF. Johanne Defay (FRA) 10.53
Men’s Match 3: Italo Ferreira (BRA) 12.10 DEF. Jack Robinson (AUS) 4.30

Women’s Title Match, Heat 1:
Stephanie Gilmore (AUS) 15.00 DEF. Carissa Moore (HAW) 10.90
Women’s Title Match, Heat 2: Stephanie Gilmore (AUS) 15.23 DEF. Carissa Moore (HAW) 11.97

Men’s Title Match, Heat 1: Filipe Toledo (BRA 15.13 DEF. Italo Ferreira (BRA) 14.97
Men’s Title Match, Heat 2:
Filipe Toledo (BRA) 16.50 DEF. Italo Ferreira (BRA) 14.93

8time WSL Champion Stephanie Gilmore Photo by Pat Nolan/World Surf League

Photo by Pat Nolan/World Surf League