【AWP】ローカルだけでなく、来た人みんなが楽しめるスポットを

「私自身が生粋の葉山っ子なんですが、サーフィンをやり始めた中学生の頃から地元のローカリズムが苦手で。もっと色んな人たちが気軽に波乗りや釣りを楽しめれば、葉山の魅力が生きると思っていたんです」と話すのはオーナーの斎藤淳太さん。

Isshiki Boat、Isshiki Base

4年前に叔父から一色海岸のレンタルボート屋を受け継ぎ、続いて近所にカフェラウンジ『一色BASE』もオープン。自分の目指す、誰もが気兼ねなく遊べるスポット作りに着手した。

元々中華料理店だった建物をリノベーションしてカフェに。今もバージョンアップを続けており、数ヶ月ごとにわかりやすい変化があるそう。

「訪れるみんなが自分の地元にいる感覚でくつろげる場所が理想です。葉山の人も県外からやって来る人も垣根なく、海で遊んだり自転車に乗って散策したり。実際、いろいろな触れ合いが生まれて、新しい人間関係を作れた方もいるようです。私も写真展やワークショップ、トークイベントなどを開催し、みなさんが馴染める機会をサポートできればと思っています」。

一色BASEの2階には休憩やパーティなどに使えるラウンジが。
施設とレンタルが使い放題のクラブメンバー（入会金￥12000、年会費¥9800）になればいつでも利用でき、空いていれば時間貸し（1時間¥1000〜）も可能。

『一色BASE』はその名の通り、一色海岸周辺で遊ぶ際の拠点として機能。食事＆ドリンクの提供だけでなく、サーフボードやウエットスーツ、自転車、バーベキューセットの時間貸しも行っている。歩いてすぐのボートハウス『一色BOAT』ではSUPにボート＆釣り竿、シュノーケリング、カヤックなどのレンタルまで。

『一色BASE』の起点となったボートハウス。葉山御用邸の裏、静かな砂浜に位置し、SUPやボートといった海遊びのギアを貸し出している。

「手漕ぎボートは40艇ほど稼働。ほとんどは釣り目的のお客さんです。ロッドやリールといった道具一式も貸し出しますから、未経験の方だって楽しめますよ」。

いずれのアクティビティも未経験者歓迎。手ブラでOKなうえ、基礎からレクチャーしてもらえる。

ボートハウスにはマネージャーの鈴木一洋さんが常駐。さまざまなアクティビティに造詣が深く、初心者でも優しく丁寧に指導してくれるから安心だ。

『一色BASE』にはシャワー設備も充実。施設利用者であれば¥1000 でドライヤーやロッカーまで使え、ロゴ入りタオルの用意もある。

海遊びだけでなく、近くの三ヶ岡でのトレッキングまでコーディネートしてもらえる『一色BASE』は、まさに葉山遊びの一大拠点。もちろん神奈川グルメも抜かりなく堪能でき、なかでもランチメニュー（ソフトドリンク付き+¥200）の和牛ランプステーキ丼（¥1900）、三崎まぐろの頬肉(TUNA)CHEAK MEAT STEAK（¥1700）の人気が高い。

ジューシーな和牛ランプ肉をヘルシー満点の十五穀米と一緒にガッツリいける和牛ランプステーキ丼（¥2200）。

三崎まぐろの頬肉（¥1700）は大マグロの稀少部位（現在は頬肉）を贅沢にグリル。

アクティビティ後の疲れた体にはチーズケーキ（¥450）、バナナブレッド（¥450）が沁みる。両スイーツはかつて六本木にあったアメリカンパイの名店『シャリオ』のレシピを再現した逸品で、店主だった齋藤さんのお母様から学んだそう。「お弁当やデリバリーメニューも充実です。Googleマップを駆使し、海岸で遊んでいたってお届けしますよ」。

シーズンに応じてさまざまな釣りが楽しめ、獲物は『一色ベース』で新鮮なまま味わえる。