日本人がQSで大活躍。大原洋人がVans Pro QS3000で優勝

8月に入り日本人が世界各地で行なわれているコンテストでグッドリザルトを獲得している。そのなかでもバージニアで行われていたVans ProQS3000にて日本のエース大原洋人が優勝、稲葉玲王が準優勝、ニアスで行われていたNias Pro (QS1000)にて大橋海人が準優勝、Pantin Junior Pro(QS1000)では都筑有夢路が3位に入った。

Vans Pro QS3000
(写真/大原洋人ホームページより)

なかでも大原洋人は、サーファーであれば垂涎モノの波で行われるチャンピオンシップツアー(CT)第8戦Surf Ranch Proへの出場権をトライアルを勝ち抜きものにしている。(場所Lemoore, California, United States現地時間9/6日-9日で開催)
最高峰のウェイブプールにてCTツアラーと戦う姿を見られるのでこちらもかなり楽しみだ。なおCTツアラー五十嵐カノアももちろん参戦する。
また、サーフィンのオリンピックとして注目を集めアーバンリサーチがスポンサーになり話題を集めるISAワールドサーフィンゲームス(9/15日〜22日、愛知県田原市で開催)では大原洋人、五十嵐カノア、村上舜の3人が日本代表として参戦する(女子は川合実乃里、黒川日菜子、橋本恋(大村奈央が怪我により辞退のため))。そちらも見逃せない。

今日現在(8/27日)、大原洋人のQSランキングは27位(7,390pt)、本日からスペインでウェイティングに入ったPantin Classic Galicia Pro(QS3000)でも表彰台に登りさらに勢いをつけたいところ。例年、CTにクオリファイする選手は20,000pt前後を獲得し(※1)CTへの道を駆け上がる。残すQS3000は4試合、ハイグレードなQS10000は3試合が予定されている。今後QSには当落戦上のCTツアラーだけでなく、フィリペ・トレドなどトップ選手もハイグレードなQS10000の大会には多数参戦(※2)することが予想され、その前にある程度ポイントを稼ぎたいところ。

既に最高峰のドリームツアーCTで活躍している五十嵐カノアとともに世界中を驚かすサーファーが日本から誕生する日も近いかもしれない。

残されたハイグレードな大会(予定)
今後のQS3000
Pantin Classic Galicia Pro
Siargao Cloud 9 Surfing Cup
HIC Pro
Hang Loose Pro (Tentative)

今後のQS10000(予定)
EDP Billabong Pro Ericeira
Hawaiian Pro
Vans World Cup

(※1)チャンピオンシップツアー(CT)クオリファイの条件(2018年8月現在)
最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)の参加資格を得るためには、下部ツアーのクオリファイシリーズ(QS)のコンテストに出場してポイントを稼がなければならない。このポイント(自らの持つポイント上位5戦の合計)を基にランキングが算出される。QS世界ランキングで10位以内が現CTの下位選手10名との入れ替えとなり、翌年のCTに参加することができる。また、ランキングのトップ10に翌年もCT参加資格(CTランキングで22位までに入っている)を持つ選手が含まれている場合その人数分が繰り上げとなる。
ただ、フォーマットなどが変わる可能性もあるので、常に最新情報をチェックしておきたい。

(※2)サーフィンの聖地ハワイで行われるHawaiian ProVans World Cup、パイプラインマスターズ(CTツアー最終戦)の3戦からなるトリプルクラウン。特に先の2戦はQS10000であるとともにトリプルクラウンの名誉を求めローカルのハワイアン、QSの選手のほかCTサーファーも多数参戦する。昨年はカリフォルニアンとして初めてグリフィン・コラピントがこの栄誉に輝いたのも記憶に新しい。

引用:WSLホームページより
記事:サーフィンライフ スタッフ