パドリング「軸ブレしない体勢が推進力を生む5つのポイント」

サーフボードのブレを抑えることができなければ、どんなに漕ぐ力が強くてもスピードアップは図れない。まずはパドリングにおける正しいポジショニングと姿勢について説明していきます。

乗る位置と基本姿勢は、漕ぎ方よりも重要

パドリングでスピードを得るにあたって一番大切なのは、ボードに対する水の流れをスムーズにしてあげること。そのためには正しい位置に、正しい姿勢でポジショニングすることが重要となる。

体とボードのより良い位置関係について、膝はサイドフィンとバックフィンの間にくるあたりに置きたい。寝そべり方は、まず全身を脱力させる。そうしてボードと顎の間に、こぶしを縦に2つ重ねたくらいのスペースを作ってあげ
ると、みぞおちのあたりがボードに接するはずだ。そうすれば、最もサーフボードがブレない体勢ができあがる。

「水面に対してボードがフラットになる場所が正しい位置です。ノーズがロッカーによって水面より少しだけ上に見える状態。沖に出て、波がない場所でそのポジションを探してみましょう」と、小林プロのアドバイス。

そして山中プロは、以下の注意点をあげる。「みぞおちをボードにつけながらお腹のインナーマッスルを意識すること。あとは頭とストリンガーを合わせてブラさないようにして、目線を下げずに進行方向を見る。そうすればボードはブレずにテイクオフも早くなります」

 

パドリング基本姿勢 5つのポイント

パドリングの姿勢

01 顎とボードの距離を保ち目線は進行方向

進みたい方向のなるべく遠くを見る。自転車と同じで下を向くとフラつきの原因になる。頭はストリンガーの真上に置き、ボードから顎までこぶしが縦に2つ入る位置に固定しよう。

02 背中は反りすぎずに力を抜いてあげる

背中に力が入ってしまうと、重心がお腹の方へ移動していく。そうするとサーフボードに接する体の面積が大きくなって、少し動いただけでもブレやすくなってしまうので注意すること。

03 肩幅から少し出るくらい腕はごく自然に広げる

腕がボードに寄り過ぎるとスピードに乗りにくく、外過ぎるとブレる。腕を肩幅に広げ、肘を軽く曲げた位置が正しく、手のひらは肩のライン上にあり、肘は肩より少し外に出る状態だ。

04 ボードとは胸骨の一番下、みぞおちあたりが接する

胸が反る起点となる、みぞおちあたりで重心を取るとパドリングの際に一番ブレにくい。重心はボードの一番ワイドなあたりに置くことになる。また、立ったときの前足の位置もその場所。

05 膝はサイドフィンとバックフィンの間に置く

寝そべった際にデッキパッドのキックの部分がスネに当たるところなどを基準に、膝の置く場所を覚えておく。パドルをしてみて進みにくければ、同じ姿勢で前後の微調整をしてみよう。

 


写真/高橋賢勇 取材・文/高橋 淳 取材協力/ケンティンサーフショップ
[2018年9月号掲載の記事を再構成]