今、最も注目したいパタゴニアのカスタム・ウェットスーツ。そんな1着の開発秘話。


日本のウェットスーツは世界一と言われており、その人気は海外のトップサーファーもこぞってオーダーするほど。海外ではカスタムウェットスーツは一般的ではなく、限られたサーファーしか着用することができない。しかし日本では当たり前のようにカスタムウェットスーツをオーダーでき、自分にジャストフィットした1着を着ることができる。

そんななかパタゴニアでカスタムウェットスーツが4年振りに復活することが決定。ここでパタゴニアのユーレックス天然ラバーウェットスーツの誕生までの過程をまず振り返っておきたい。業界では一般的であった石油に由来するネオプレーンを使用せずにウェットスーツを作ることを誓ったのは2008年、ユーレックス社と協同して研究開発に取り組んだ。そしてフィールドテストを繰り返し、2012年に初のユーレックス・ウェットスーツを発表。2016年にはネオプレンを使用しないユーレックス・ウェットスーツを発表し世界に衝撃を与えた。再生可能なユーレックス天然ラバー (ユーレックス天然ラバー85%/合成ラバー15%ポリマー含量)は、最長30年間ラバーを生産することができるヘベアの木から採取され、従来の再生不可能なネオプレンの代替となる素材が誕生した。天然ラバーに切り替えることで、ウェットスーツ1着から排出されるCO2を最大80%削減できる。供給元はレインフォレスト・アライアンスによるFSC (森林管理協議会)認証済みだ。またパタゴニアはこの天然ラバーを独占することなく、ウェットスーツ業界全体と共有し多くのブランドが採用することを願いオープンにしたことも画期的な試みだった。

今回のカスタム・ウェットスーツはパタゴニア日本支社独自のプロダクトで「ユーレックス天然ラバー」と裏地には圧倒的な乾きの早さをほこる「DMR(DRY MAX R)」を貼り合わせた。このDMRは回収したペットボトルを使用したリサイクルポリエステル糸のECO BLUE®を採用しており、 環境へのインパクトにも配慮している。
今回久々のカスタムオーダー復活となったがそこにはどんな物語があったのだろうか。パタゴニア日本支社 ・マーチャンダイジングの細野さんに話を聞いた。 「今回、パタゴニアのコアバリューのひとつである“最高の製品をつくる”という価値観に基づき、環境への負荷を抑えたカスタム・ウェットスーツの開発を実現することができました」と細野さん。 「ユーレックス天然ラバーのスポンジを輸入し、裏地には回収したペットボトルを使用した起毛素材のDMRを日本で貼り合わせました。縫製も、国内の職人の手で一つひとつ丁寧に仕上げられ、確かな品質を備えた製品が生み出されます。カスタムオーダーなので体にフィットし浸水も少ないため温かく、生地は乾きも早いので複数回のラウンドでも快適に着用できるのではないでしょうか」。開発で苦労した点については「パタゴニアの製品はベンチュラの本社で開発されます。今回は日本支社独自の製品開発だったため、素材調達から製造までいくつものハードルを超えなくてはなりませんでした。そのなかで現時点においてとても良いプロダクトになったと思います。ただこれがゴールではなく常に改善しより良いものをリリースするのがパタゴニアの理念でもあります」と語ってくれた。満足のいくクオリティを達成すべく、完成までにアンバサダーやスタッフたちによるテストが繰り返され、素晴らしい1着に仕上がっている。

日本らしさを感じさせるオリジナルロゴには、富士山と、天然ラバーの原料であるラテックスを採取するヘベアの木が描かれている

ここ日本でしか手に入らないパタゴニアのカスタムオーダースーツだけにぜひ実際に着用してその性能を体感してほしい。

※カスタムオーダーは直営店4店舗のみの取り扱いで着数限定アイテム
パタゴニアサーフ東京/ アウトレット
150-0001 東京都渋谷区神宮前3-18-24ジムアベニュー1

パタゴニアサーフ千葉/ アウトレット
299-4303 千葉県長生郡一宮町東浪見7404

パタゴニアサーフ大阪/ アウトレット
530-0005 大阪府大阪市北区中之島5-3-56中之島バンクス EAST

パタゴニア鎌倉 (※採寸は電話での事前予約制☎0467-23-8970
248-0006 神奈川県鎌倉市小町1-13-12 本覚寺ビル

 

パタゴニア日本支社 カスタマーサービス
0800-8887-447   https://www.patagonia.jp/surfing/