シングルフィン・ミッドレングスにおいて、1 本しかないフィン選びはとても大切。サーフボードデザインに造詣が深い、サーフショップ「ブライン」の吉岡さんにレクチャーしてもらおう。
吉岡さんが手にするのは名作「4A」モデル。このフィンはベースがかなり広いためロングボードにはバッチリだが、チューンナップされたデザインの方がミッドレングスにはベターとのこと。
<左より>
オールラウンド
「写真下の 4Aモデルのベースを狭めたようなフレックスフィン。安定感、ドライブ性、操作性とすべてのバランスがいい。先端が薄く細なっていてしなるため、ターンの感触が柔らかくなります」サイズ:21.59cm(8.5インチ)
スピードと直進性を重視
「一般的なミッドレングスには高すぎるデプスですが、沈めにくい分厚いテールのサーフボードなどには、このタイプをフィンボックスの前方につけることで良い反応を得られます」サイズ:23.17cm(9.125インチ)
急なターンにも対応可能
「立ち気味なフィンは動きがクイックになります。フィンをコンパスの針のように使い、サーフボードをキュッと動かすイメージです。厚めでしなりの少ないものを選ぶといいでしょう」サイズ:21.59cm(8.5インチ)
フィンとサーフボードはバランスがすべて
「フィンには形、長さ、厚さなどが異なるさまざまなシェイプがあります。フィンのチョイスを間違えてしまうと、乗り心地がまったく良くなくなってしまうんです。同じシングルフィンでも、サーフボードの長さに対してフィンのサイズが比例することが基本であるロ ングボードとは選び方が違います。ミッドレングスで は、どのように動かしたいのかを意識して選びましょう。フィンは小さい方が抵抗が少なくてスピードが出やすいもの。しかし小さくすれば良いというものではなく、ターンのときにどれくらいの引っ掛かりが欲しいのかによって、選ぶべき大きさや形が変わります」
知っておきたい名作
ジョージ・グリノー 4A
「サーフボードデザインにおけるイノベーター、ジョージ・グリーノウ によるデザインで、多くのフィンの基準となっています。細くてしなる先端と幅のあるベースにより、マニューバビリティと安定感を両立させているデザインです」
セッティングの目安は デプスの 1/3 が テールから出るくらい
「ボックスの端にフィンのベースラインを合わせ て、デプスのほぼ1/3が外に出るくらいがいいバランスです。その位置から試して、乗り味の好みを探りながらベストなポジションを見つけていきましょう。基本的には前方につけると回りやすくなり、後方につけると硬い乗り心地になります」