柔軟性と伸縮性、耐久性が向上したPatagonia Yulex Regulator Wetsuits(ユーレックス・レギュレーター・ウェットスーツ)が発売に。スタッフ鈴木もさっそく体感した!

パタゴニアから今季リニューアルし登場したYulex Regulator Wetsuits(ユーレックス・レギュレーター・ウェットスーツ)の柔軟性と伸縮性と耐久性がさらに向上し大きな話題を呼んでいる。これからのシーズンに必需品となるフルスーツだけに気になる1着を紹介する。

アンバサダーの木下デイヴィッド プロ

パタゴニアは、2008年当時、一般的ながら最も有害な素材であったネオプレンを使用せずにウェットスーツを作ることを誓い、ユーレックス社と協働して研究開発に取り組んだ。4年半後の2012年、パタゴニアではじめてのネオプレンを使用しない植物ベースのウェットスーツを発表。パタゴニアはユーレックス・バイオラバーをウェットスーツ業界全体と共有し、それが同社だけにとどまらず、サーフ業界のあらゆる大手ブランドのウェットスーツにも広がることを願いそのテクノロジーを独占することはなかった。

ウィメンズ用もR1からR4までがラインナップ。R4はフード付きモデルとなる

メンズ用はR1からR5までがラインナップし、R4とR5はフード付きモデルとなる

今回、刷新された1着はそんなユーレックス天然ラバー(ヘベアの木から採取された素材)を使用した1着『Yulex Regulator Wetsuits(ユーレックス・レギュレーター・ウェットスーツ)』。ウェットスーツのリペアチームとデザインチームが情報を交換し、テンションが大きくかかる部分の継ぎ目を除去し、よく修理が必要になる箇所を改良することによりシンプルでリペアが簡単になった。
また、シルクのようにソフトなリサイクル・ナイロン混紡素材を新たに裏地のジャージに採用しカッティングも変更されたことにより着心地も抜群だ。
ジェリー・ロペスのカモ柄サーマルライナー(胴体部分)が採用されているのも特徴のひとつ。この起毛素材は速乾性を維持しながら保温性と柔軟性が向上している。他にも接着剤に水性接着剤AquaAを使用しているので、体に有害な揮発性有機化合物(VOC)は不使用となっている。

炭素排出量は最大80%削減されており、パイロットプログラムとして、Yulexウェットスーツ素材をアップサイクルした“WinWin Black Hole Cube -Medium”を展開している。

メンズR3を着用したパタゴニア・スタッフ

ウィメンズR3を着用したパタゴニア・スタッフ

  1. グルーシームから、すくい縫いに変更。強度が上がり、しなやかに動きやすく、修理も可能に。
  2. ストレスがかかりやすい部分を避けるようなカッティングになっている。特に尻囲部分。
  3. 腕と足の内側にはシンプルなストッパー
  4. 胴体部分のサーマルライナー(ジェリー・ロペスのカモ柄)
  5. 錆びにくいジッパー、Corrosion-proof Ririe®︎ Zipperを採用

    メンズのジップ部分

ウィメンズのジップ部分

アイテムの展開は下記
M’s R1 Regulator FZ Full Suit(3×2.5mm)
M’s R2 Regulator FZ Full Suit(3.5×3mm)
M’s R3 Regulator FZ Full Suit(4.5×3.5mm)
M’s R4 Regulator FZ Hooded Full Suit(5.5×4mm)
M’s R5 Regulator FZ Hooded Full Suit(6.5×5mm)


W’s R1 Regulator FZ Full Suit(3×2.5mm)
W’s R2 Regulator FZ Full Suit(3.5×3mm)
W’s R3 Regulator FZ Full Suit(4.5×3.5mm)
W’s R4 Regulator FZ Hooded Full Suit(5.5×4mm)

スタッフ鈴木も今回、試着させてもらいつつ製品説明を受けた。
今回着用したのは4.5mm×3.5mmのM’s R3 Regulator FZ Full Suit。
胴体部分(腕以外と膝上あたりまで)には裏起毛素材(ジェリー・ロペスのカモ柄)が施されており、個人差もあるが水温が17〜18度位まで対応してくれそうだ。
カテゴリー的にはセミドライとなり湘南の真冬もこちらで過ごす方もいるのだとか。
スタッフ鈴木は173cm、64kgでMSを着用した。サイズ展開も豊富なので、よほど極端な体型でない限りはフィットするサイズがあるだろう。
まず、変わったのが着用感。カッティングが変更になったり、裏地の素材が変わったりしたことで脱着もしやすい上に、肌触りも良くなった。
実際に海に入ったがまだ水温も温かい時期とはいえ、とても暖かく何より動きもスムーズでストレスフリーだった。フラップの左側にあるドローコードで調整もでき、首からの浸水もほとんどない。今回、ワセリンを塗らなかったが、首や脇が擦れたりすることもなかった。
先にも述べたが以前のものと比べて着用感が大幅に改善したのが一番の変化だと思う。
良い波を目前に急いで着替えウェットを破ってしまうなんてこともあると思うが、このプロダクトは表面がラバーでないので爪を引っ掛けて破けるなんてこともないだろう。
リペアもしやすくなったとのことで、丁寧に扱えば長く着用できるのではないだろうか。長く着用できれば使用されている素材ももちろんだが環境へのインパクトを減らすことになるので持続可能な素材を使った最先端のサステナブルな1着だと言えるだろう。
ぜひ、チェックしてみてほしい。

https://www.patagonia.jp/yulex-natural-rubber-wetsuits/