サーフから生まれたスケートボードスピーカー 松田雪音さん

「サーフィンをしていなければ、このスピーカーは作ってないかも」そう話すのは、アーティストの松田雪音さん。ストリートの疾走感がそのまま残るスケートボードと、デッドストックのスピーカーを組み合わせた作品は、今、多くの人を虜にしている。

松田雪音

「スケートデッキはスケーターが実際に使っていたもの。東京と新島、それぞれでスタイルがかっこいいと思う人に譲ってもらっています。ボードって見るだけで色々なことがわかるんです。何のテクニックを練習しているかとか、どの辺りで滑っていて誰と仲が良いかとか」スピーカーは1960〜’80年代のビンテージ。「初めて聞いたとき、感動で号泣した」という音は、スピーカーマニアも唸るほどだ。彼女がサーフィンを始めたのは20代半ばから。すぐにのめり込み、波を求めて、バリやスリランカ、オーストラリア、ハワイなどを放浪。今は新島にアトリエ兼自宅を構え、スピーカーなどの制作とサーフィンに没頭している。

松田雪音

「サーファーには古い物の価値を知っている人が多いですよね。海を大切にしているから、資源の再生に目が向くのかもしれません。そういう感覚があったから、乗り終わったスケートデッキとデッドストックスピーカーで作品作りを始めたんだと思います」都会的な作品は、自然に寄り添うスタイルから生まれているのだ。


松田雪音

1984 年、宮城県生まれ。両親の教育方針で美術書やクラシック音楽が身近にある子供時代を過ごす。高校卒業後に上京。20代半ばから荷物をコンテナに預けて放浪し、新島に落ち着いた。2016 年、スケートボード型スピーカーの制作スタート。

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