【レールワーク】そもそも「レールを使うとは?」

動力のついていないサーフボードを走らせるには波の力が必要だ。では、どのようにサーフボードを走らせ、コントロールするのか?もっとも重要なポイントが、レールを使うことにある。

大橋海人プロ

レールを使うとできるつのこと

1.滑走できる

独特の浮遊感を感じながら波の上を走る気持ち良さはサーフィンの醍醐味。横方向へ走るには波側のレールを使えれば良く、レールを使いスピードを得ることはライディングを上達させる第一関門だ。

2.ターンができる

波の変化に合わせて行きたい方向にレールを傾ければ、サーフボードはターンを始める。レールに対する体重の掛け方によってターンの角度を調整すれば、あらゆる波の状況に応じることができる。

3.技ができる

ボトムターンをやり過ごした先にあるのはトップターンやオフザリップなどのアクション。サーフボードのレールを使ってスピードを得られれば、スプレーが大きく飛ぶような派手な技はおのずと付いてくる。

4.長く波に乗れる

波を滑り降りたら、トップを目指してボトムでターンをする。たどり着いたトップでターンをしてまた波を滑り降りる。左右のレールを使って2 つのターンを繰り返せば、ロングライドが可能になる。

 

大橋海人プロ

1. 波を降りきる手前で波側のレールを傾けるとサーフボードはターンし始める。

大橋海人プロ

2. 波の立ち上がり方を見定めて、さらにレールを傾けて角度をつけていく。

大橋海人プロ

3. 後ろ足へ荷重を移してボトムターン。サーフボードは急激にトップへと向かう。

大橋海人プロ

4. ボトムに向かうため波を上りきる前に使うレールを岸側のレールへ切り替えていく。

大橋海人プロ

5. トップにたどり着くとともに岸側のレールを使い始める。ボトムへ向かう。

大橋海人プロ

6. 再び波を滑り降りる。波が崩れるのは一瞬。素早く波側のレールを使えるようにしたい。

大橋海人プロ

速い波のブレイクに合わせて、波側のレールに傾ける準備をする。

大橋海人プロ

レールを傾けるとともに、後ろ足に荷重してボトムターンをする。


写真/高橋賢勇 取材・文/高橋 淳 ライダー/大橋海人・小林直海
[サーフィンライフ2019年3月号掲載記事を再構成]

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