2019年もWSL CTシーズンの佳境を迎え、五十嵐カノアなどCTランキングからの選出で各国とも五輪代表選手が続々と決定している。CTからは男子10名(各国上位2名)、女子8名(各国上位2名)が選出される予定となっている。そんななか注目なのはアメリカ代表。ISAワールドサーフィンゲームスで準優勝を果たしたコロへ・アンディーノが代表に決定しているものの、もう1人は怪我で欠場が続くジョンジョン・フローレンスなのか、ケリアを姉にもつルーキー、セス・モニーツなのか、帝王ケリー・スレーターなのか最終戦まで残り一枠が争われる形となった。ブラジルも先のポルトガルで優勝したイタロ・フェレイラ、フィリッペ・トレド、ガブリエル・メディーナと全員がCTトップ4に入っており、CTのワールドタイトル争いとともに最終戦までもつれることが決定した。誰が出てもゴールドメダルを狙える3人がいる強豪国ゆえハイレベルな代表争いが繰り広げられている。ポルトガルの1戦が終わり残すは聖地ノースショア(ハワイ・オアフ島)で行われるパイプマスターズ(女子はマウイ島ホノルアベイ)のみという状況。ジョンジョンは、もしかするとホームスポットで行われるだけに、怪我が完治していない状況でも復帰するのではないでしょうか。海外メディアでもそう報道されています。
アメリカ人CTランキング
5位 コロへ・アンディーノ(44,665pt 五輪内定)
8位 ジョンジョン・フローレンス(33,220pt)
第5戦の途中から欠場でこの順位なのが驚異的の一言。
10位 ケリー・スレーター(30,090pt)
帝王が起こしてきた数々の業績があればこのポイント差は容易く感じてしまう。
12位 セス・モニーツ(27,535pt)
五輪はインポッシブルと言われるほど低いが理論上は可能性がある。
19位 コナー・コフィン(23,345pt)
ポルトガルの結果、五輪代表の可能性は消滅
CT優勝は10,000ptを獲得でき、11戦中ベスト9戦のリザルトで最終ランキングが決定する。
記念すべきサーフィン競技の五輪初開催だけに、是が非でも出場とゴールドメダルを獲得して歴史に名を残したいと考えるのはアスリートであれば当然のこと。男女ともに出場できるのは20名とかなり狭き門。まずは12月のCT最終戦(男子はパイプライン、女子はマウイ島ホノルアベイ)、そして残りのスロットルは2020年に行われるISAワールドサーフィンゲームスでの戦いで決定される。東京2020五輪までしばらく代表選考に注目です!
最終戦を待たずしてWSL CTランキングで五輪出場を決めている主な選手
男子
五十嵐カノア(日本)
ジョーディ・スミス(南アフリカ)
コロへ・アンディーノ(アメリカ)
ジェレミー・フローレス(フランス)
女子
サリー・フィッツギボンズ(オーストラリア)
ステファニー・ギルモア(オーストラリア)
ジョアンナ・デフェイ(フランス)
タティアナ・ウェストン・ウェブ(ブラジル)
この際、ケリーもブラジル勢3人もみんな参加できる様にしたらどうかと思ってしまいますよね。例えば、オーストラリア、アメリカ(ハワイ含む)、ブラジルなどの強豪国だけでも…決まりごとは決まりごととしてしょうがないですが五輪に出られない選手も相当にハイレベルなだけに、今後の五輪で改善の余地がありそうです。