ガザ・サーフ・クラブが2024年1月13日(土)シアター・イメージフォーラムをかわきりに緊急公開

皆さんはガザ地区にもサーファーがいるのをご存知でしたか?

ガザ地区にサーフボードを届けたのが、伝説のサーファードリアン・パスコウィッツさんとその仲間。
イスラエルに初めてサーフィンを伝えるだけではなく、ガザにもSurfing 4 Peace https://surfing4peace.org/history
という団体を設立し、サーフボードを届けている。

ユダヤ人でもある彼が、ガザに住むパレスチナ人たちにサーフボードを届けるという平和な行動をおこなった結果、サーフィン愛好家がガザで増え、『ガザ・サーフ・クラブ』につながった。

今、目を背けなくなる現実のなかサーファーたちはどうしているのだろうか?

1/13(土)より、イメージフォーラム(渋谷)、第七藝術劇場(大阪)他、全国順次公開で、ドキュメンタリー映画『ガザ・サーフ・クラブ』を見ることができる。
https://unitedpeople.jp/gazasurf/

イスラエルとエジプトに挟まれたガザ地区は、約200万人の人々が狭い土地に閉じ込められている。経済封鎖が続くガザでは船舶の自由な出入りはなく、入る物資も出ていく物もほとんどない。若い世代は仕事もなく、未来への展望のないまま日々を送っている。2014年のハマスとイスラエル間の紛争は、イスラエル軍の地上侵攻に発展し、多くの人命が奪われ、多くの建物が破壊された。しかし、このような状況下でも、若い世代は自由を求めて海に繰り出し、サーフィンに興じている。厳しい制裁にもかかわらず、多大な努力の末、約40本のサーフボードがガザに持ち込まれ、ガザ市のサーフ・コミュニティはにわかに盛り上がっているのだ。海で感じられる刹那の幸せや自由を求めて集う若者たち。彼らの視線の先には自由な世界が広がっているが、果たしてその扉は開くのだろうか?

42歳のアブー・ジャイヤブは、最年長のサーファーで、若者たちにサーフィンを教えている。子どもたちがサーフィンを習いにやってくるが、以前はクローゼットの扉やテーブルの天板など、どんな木片の上でもサーフィンをしていた。23歳のイブラヒームは、いつかガザでサーフショップを開くのが夢だ。アメリカからガザにやってきたマシューにその夢を話すと、マシューは支援を約束してくれた。女性のサーファーもいる。15歳のサバーフは、子どもの頃にサーフィンを習っていた。しかし彼女はもう、若い頃のように自由にサーフィンしたり泳いだりすることはできない。彼女はスカーフを腰に巻いて泳ぎ、自分なりに抵抗することもある。彼女の夢は「世界を旅して、ガザで有名になること」。そんな中、イブラヒームに転機が訪れる。仲良くなったマシューがハワイに来ないかと誘ってくれたのだ。ガザからハワイへ。イブラヒームの夢は膨らむが──。

監督:フィリップ・グナート、ミッキー・ヤミネ
原語:アラビア語 / 英語 / ハワイ語 字幕:日本語
配給:ユナイテッドピープル 字幕:額賀 深雪 字幕監修:岡真理
2016年/ドイツ/87分

2024年1月13日(土)シアター・イメージフォーラム他にて緊急公開!