サーフィンライフ アーカイブ Vol.34 2004年6月号:90年代日本でのWCTといえばあのビーチ

温故知新、「サーフィンライフ・アーカイブ」のお時間がやってまいりました。この号のカバーは当時押しも押されるぬ若手のトップコンペティター田嶋鉄兵。千葉・部原でのオールモストクラッシュ、超接写ウォーターショットのパワースラッシュ。何故、部原なんでしょう?そう、この号では、9月に開催されるASP(現WSL) WCTツアーのメイン会場の部原特集があったからなのです。
そうそう、鉄兵といえば、先月開催されたISAワールドサーフィンゲームスでビーチアナウンサーを務めていました。現役のコンペティターだけあって、さすが解説は切れ味鋭かったですね。先週末のJPSA(日本プロサーフィン連盟)の伊豆白浜にも出場。宮崎→ハワイ→伊豆とフットワークの軽さもさすがです。
この連載でもお届けしたように、2003年は約4年ぶりにWCTが日本で開催された年でした。場所は新島。2004年は3年契約の2年目。開催場所は由緒正しい部原、実に10年ぶりの開催となしました。部原と言えばWCTといってもいいほど、最初の開催(当日はASPの前身、IPS)は1981年、それから実に14年に渡って世界最高峰のサーファー達が毎年、部原に集結していたのです。トム・カレン、トム・キャロル、ダミアン・ハードマン、ケリーのロブだって、みんな部原でサーフしてたんですよ!そのトリッキーなブレイクは”部原マジック”と形容されるほど、名手達でさえも攻略が難しい波として世界にその名を轟かせました。この大会(2004年CTの模様は次回以降のアーカイブにて。
盛り上がりまくった今年のISAワールドサーフィンゲームス(ISA WSG)。様々なドラマが繰り広げられましたが(詳しくは10月10日発売のサーフィンライフにて!)、その中でも話題となったのが、OPEN WOMENで現役CT選手たちを退け、優勝した元ワールドチャンピオンのソフィア・ムラノビッチ(PER)でした。さて、この年のISA WSGは南米エクアドルで開催されたわけですが、リザルトを見てみると,,,,なんとWOMENの優勝はソフィア・ムラノビッチ!そう、今年、宮崎での優勝が15年の時を隔てての”バック・トゥ・バック”優勝だったのです。2004年、彼女はペルー人としてもちろん初のASPワールドチャンピオンも獲得しているので、ダブルチャンピオン。まさに黄金期でした。ちなみに彼女はまだ36歳ですので、全然現役バリバリ。オリンピックに是非出て欲しいですね。
インタビューは堀口真平。若手ビッグウェイバーとして注目され、そのスケールの違うサーフィンでシーンの中心に躍りでんとするばかりの頃。上のワイメアでのショットが撮影された時はまだ19歳というから驚き。この真平ですが、2004年当時の、ASP・WQS2スターグレード以上で賞金獲得順位に入賞した者はJPSAのプロ資格を得ることができる、という新しいルールの適合者第一号だったんですよ。豆知識、豆知識。
では、また次回。