サーフィンライフ アーカイブ Vol.30 2003年7月号〜当時は世界が来てました&最高じゃん!

2003年7月号の特集は「テクニック」。サーフィンのモチベーションがより一層アガる春〜夏の鉄板コンテンツなのは今も昔も同じ。サーフィン初心者から上級者までと幅広いレベルのサーファーをカバーした内容です。

表紙をシークエンス写真で共演したのは、アンディ&ブルースのアイアンズ・ブラザーズ。アンディがダブルグラブのバックフリップ、ブルースがアーリーウープ。コンペでもフリーサーフにおいてもエアーが当たり前になり始めた時代です。


「クイックシルバー・プロ」の告知。1999年に千葉・東浪見で開催された「マツモトキヨシ・プロ」以来、3年ぶりに”世界”が帰ってきました。3年契約の1年目ですね。会場はサーフアイランドの東京・新島。筆者も取材に行きました。メインポイントは羽伏浦でしたが、スウェルに恵まれず、シークレットの小波での開催でした。来日したCTサーファーはオッキー(マーク・オクルーポ)やシェーン・ドリアン、テイラー・ノックス、パット・オコーネルなど懐かしいメンバーです。その中で唯一現役なのは、はい、お察しの通りケリー・スレーターのみです。コンテストの方というと、当時コンペシーンの中心に君臨していたアンディ・アイアンズが優勝という結果でした。大会前後には主に東京を中心にさまざまなイベントが開催され、編集部は取材、取材で大忙しでしたね。

こちらはサーフィン業界の夏の風物詩といっても過言ではない「IRAGO PRO」(後のTAHARA PRO)。前年の5 STARよりワンランク格上げし、この年より6 STARでの開催となりましたので、ボビー・マルチネス、ブルース・アイアンズ、エイドリアン・バカン、ティエゴ・ピレスなど翌年、もしくは数年後内にCTサーファーとなる強豪サーファー達が数多く来日。コンテストは大盛りあがりでした。このようにWCTとQSの最高グレードの大会が間を置かずに観戦できるという当時の環境だったのです。
最新号よりコラム連載がスタートした巨匠・横山泰介さんの写真集「SURFERS」が発売されたのも2003年でした。30年間近く撮り続けた膨大なサーファーのポートレート写真を一冊にまとめたその内容は、「いいじゃん、いいじゃん、最高じゃん」と言いながら撮影する泰介さんでしか引き出せない被写体達のナチュラルな表情が最大の魅力こちらで再販されていますので、興味のある方はご覧になってください。インタビューより一つQ&Aを。
Q:夢は何ですか?
A:なんにも考えないで、ひたすら波に乗ることかな、あっ、今だってやってるか
泰介さん本当「最高じゃん」です。