サーフィンライフ アーカイブ Vol.37 2004年11月号:”WCTクイックシルバープロ in 部原

表紙はC.Jホブグッド。このC.Jが2001年 ASP(元WSL)ワールドチャンピオンだったの知ってる人、あまり多くないでしょうね。この2001年はイレギュラーな年で、9月11日にNYで起こった同時多発テロにより、9月〜10月のヨーロッパーレッグの3戦が全てキャンセルとなってしまい、9月以降で開催されたのはハワイでの1戦のみというシーズンだったのです。ヨーロッパの3戦が開催されていれば、チャンピオンは違ったかも?なんてタラレバの話もありますが、キャンセルが決定した時点でもCJは1位でしたので、チャンピオンを獲得する可能性は高く、実力も申し分なかったといえるでしょう。ちなみ当時も今も皆”CJ、CJ”と呼びますが、正式な名前はクリフトン・ジェームス・ホブグッドです。はい、今回のトリビア。
このCJが優勝したのが「クイックシルバー・プロ・部原」。2000年、4年ぶりに日本に帰ってきたチャンピオンシップツアーは前年の新島から会場を移し、千葉・部原での開催。大会2日目、折から接近していた台風18号のウネリにより部原はクローズ、そこでなんと会場を千葉のクラシカルリーフポイントのマリブに移すことを急遽決断、日本サーフィン史に残るであろうコンテストが開催されたのです。筆者もこの時会場にいましたが、メチャクチャいい波でした。そこで繰り広がられた世界最高峰のサーフィンは今でも脳裏に焼きついています。特にタジ・バロウのありえないビッググラブエアーは凄かった。ちょっと誰だかは失念しましたが、とある選手が「こんな波があるんなら、日本で毎年CTを開催できるね」と言っていましたね。期間中にマリブでヒートが行われたのはこの1日のみ。ファイナルデイは会場を部原に戻し、終了間際のラストライドで大逆転優勝を成し遂げたのがCJだったのです。
当時の広告より。マレーシア・クアラルンプールにあるウェイブプール「サンウェイ・ラグーン」でタジ・バロウのスラッシュ。もちろん、今の各ウェイブ・プールとは全く別モノですが、にしても当時ではそのロケーションといい画期的な施設でした。ただ、いかんせん波がタルいんですよね。ジェットで牽引しスピードをつけてアクションといった感じで頻繁に撮影が行われていました。そして何と!まだこの施設があるじゃないですか!sunwaylagoon: https://sunwaylagoon.com/attraction/water-park/

こんなタイトル増刊で出してたなぁ…..コンセプトは良かったんだけどな….いろいろ問題があり次の号で休刊となりました(以下、自粛)