サーフボードの色ってどうやって付けるの?そこには卓越したテクニックがあった!

サーフボードのカラーリング

色鮮やかなサーフボードを生むその方法と卓越したテクニック


サーフボード選びの大事な要素で、その後の愛着にもつながるカラーリング。カラーを付ける方法には、エアブラシという器具で、ブランクスに直接塗料を噴き付けるブラシという方法と、グラッシングの工程で色付きの樹脂でラミネートしていく方法がある。後者は色巻きとも呼ばれ、塗料には大きくピグメントとティントの2種類がある。ピグメントは透明度のない塗料、ティントは透明感のある塗料のことをいう。

複数あるカラーから、オレンジを作るための色を選択する。今回は黄色と赤を選択。
サーフボードの色付け

樹脂自体に色があるため、黄色は黄色、赤は赤で樹脂と混ぜて色味を確認する。
サーフボードの色付け

カップの中で混色し、実際にガラスクロスの上に乗せて色味の最終確認をする。

カラーリングの種類

ブラシ

エアブラシと呼ばれる塗料を噴射する器具を使い、ブランクスに直接色を噴き付けていく。レールにカラーを入れる際や、ボーダーやファイヤーパターンなどの模様や、オリジナルの絵柄などを入れる際にも使用される。
サーフボードのカラーリング

ピグメント

ピグメントとは、透明感のない塗料で着色したカラーリングのこと。ブラシとは違ってフォームに着色するのではなく、ラミネート時にコーティングする樹脂に混ぜて着色する。ストリンガーが見えなくなるのがひとつの特徴。
ピグメント

ティント

ティントとは、微妙にフォームが透けて見えるような透明感のある塗料で着色したカラーリングのこと。ピグメントと同様に、ラミネートの際に樹脂に混ぜて着色する。ストリンガーは透けて見えることが多い。
ティント


写真/熊野淳司 取材・文/鎌田啓佑
[サーフィンライフ2017年7月号掲載記事を再構成]

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