ISAワールドサーフィンゲームスで村上舜がCTトップ選手を相手に価値ある4位。早くも本日よりポルトガルでWSL QSに参戦

昨年と同じ順位でも重みが増した4位、今年戦ったのはCTのトップ・オブ・トップの選手達だ

このメンツで表彰台に登る、ファイナルに進出する価値、今後の村上舜からも目が離せない

ISAワールドサーフィンゲームスのファイナルデーを迎えた15日。唯一日本人でヒートを勝ち上がる村上舜がその実力を世界に見せつけたのは記憶に新しい。
オープニングヒートのリパチャージ10でアジア枠を争うライバル和井田理央(インドネシア)、元CT選手のフレデリコ・モライス(ポルトガル)と対戦した村上は14.13ポイントの1位でラウンドアップ。和井田が3位敗退となりここでアジア最上位が確定した。続くリパチャージ11では、モロッコの実力者ラムジー・ボーキアムに続き2位でラウンドアップ、リパチャージ12で帝王ケリー・スレーター(アメリカ)、イタロ・フェレイラ(ブラジル)、ラムジー・ボーキアム(モロッコ)と対戦。これに勝てばグランドファイナルへと勝ち上がれる1戦で、7.50ポイント、7.17ポイントを叩き出し、イタロ・フェレイラの14.7ポイントに肉薄する14.67で遂にファイナルへと駒を進めた。

ファイナルのメンツはコロヘ・アンディーノ(アメリカ)、ガブリエル・メディーナ(ブラジル)、イタロ・フェレイラ(ブラジル)と村上舜の4名で争われた。先の2名はストレートでファイナルへ勝ち上がってきた比較的余力のある2名。ヒートは終始立て続けに6ポイント台を2本揃えたコロへのペースだったが、エンジンがかかりだしたイタロが7ポイント台を2本出し、その後に見せたエアで戦況が一変、10ポイント(満点)がコールされた。その後もバックアップスコアをあげ、波とリズムに合わないガブリエルを尻目に圧倒、全員をコンボに追い込む。村上も波のセレクトに苦しむなか6.77ポイント、4.97ポイントをスコアし善戦。終了間際のライディングでコロへが2位に滑り込みシルバーメダルを獲得。WSL CTのトップ・オブ・トップの3名に対して、リパチャージでハードコンディションを数多く戦い抜いた末にたどり着いたファイナルでは疲労困憊で気力だけで戦ったことが容易に想像できる。そんな村上の姿に会場では多くの感動の声が上がっていた。これで来年の東京五輪の有力候補に躍り出た村上。条件付き内定だが、本番でも彼のサーフィンを見たいと心底感じさせられる戦い方だった。

ゴールドメダル イタロ・フェレイラ
シルバーメダル コロヘ・アンディーノ
ブロンズメダル ガブリエル・メディーナ
カッパーメダル 村上舜


余韻覚めやらぬなか、村上は夕方の便で早くも宮崎を飛び立ち、羽田を経由しQS参戦のためポルトガルへと旅立った。激戦を戦い終え、可能な限りファンサービスをして、空港で両親と少しだけ会食し飛び立った村上。本当にタフな選手だ。

過酷な移動を経て夜中に到着し、早速試合はIt’s On。参戦しているのはグレードの高いAzores Airlines Pro(Men’s QS 6,000  Santa Barbara, São Miguel Island, Azores)。村上はヒート23に登場予定だ。

Go Shunさん!

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