WSL QS開幕から1ヶ月。12月まで続く長い戦いでクオリファイするためには??

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早くも新年になり1ヶ月ちょっとが過ぎ去った。コンペティションの世界ではWSL QS(クオリファイシリーズ)が1月初旬に始まり、メンズは比較的ハイグレードなコンテストが3つ消化された。ハイグレードな3試合はいずれもQS5,000で2月の大きなコンテストはOi Hang Loose Pro とこちらもQS5,000。ただ、開催地がブラジルだけあり本日現在、日本からのエントリーは確認できていない。あくまでも推測だが、日本の反対側で行われるうえに、世界のベストビーチのひとつと名高い開催地なので滞在費がリゾート価格でがかなりかさんでしまう。また、強豪国のブラジル人選手のホームであり、CTサーファーのトップランカーのフィリペ・トレドをはじめ多くのエントリーがあることが予想される。上記の2つの理由から多くの日本人はエントリーしない可能性が高いのではないかと思う。

日本人で注目の村上舜は2/25日から行われるVissla Central Coast Pro QS3,000Nエントリーしているので、こちらへの参戦が濃厚だ。3月はQS3,000が3試合、QS5,000が1試合、CS(チャレンジャーシリーズQS10,000)が1試合といよいよ本格的なシーズインとなる。CT開幕前はもちろんだが、後半戦になれば当落線上のCTサーファーなども続々とQSに参戦してくること、そして最後のハイグレードな大会はハワイで行われローカルの強豪も出場してくるので、兎にも角にも先手必勝、前半にクオリファイのボーダーラインの指標である20,000ポイントに近づいておくことがCTクオリファイへの絶対条件だ。他にもポイントなのが金銭的な問題だ。滞在費にエアチケット代、そしてコーチの渡航費など選手には大きな負担がのしかかる。勝てば、ポイントも賞金も稼げるが、アーリーラウンドで負けてしまえば金額的にも大きな負担を負うことになる。その為、どのコンテストに参戦するのかを見極めることも大事だ。

現在のランキングは何の指標にもならないかもしれないが、カレントリーダーは村上舜(2/3日付)、16位に昨年大躍進を遂げた稲葉玲王(昨年の日本人のなかでQSランキングトップ)がランキングしている。今年は昨年の都筑有夢路に続き、男子でもQS10,000を制覇しCTにクオリファイする選手が現れてくれることを期待したい。

1月に開催されたハイグレードなコンテストの優勝者
1.Corona Open China Hosted by Wanning(QS5,000)
優勝:村上舜(日本)

2.Pro Taghazout Bay Anchor Point, Taghazout Bay, Morocco(QS5,000)
優勝:ナット・ヤング(USA)

3.Volcom Pipe Pro Banzai Pipeline, Oahu, Hawaii(QS5,000)
優勝:ウィゴリー・ダンタス(BRA)

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