「KNOT online contest(ノットオンラインコンテスト)」のファウンダー、フリーサーファー「大橋海人」プロのショートインタビュー全文公開

オンラインとリアルコンテストとの融合「KNOT online contest(ノットオンラインコンテスト)」。
そんな注目の大会のファウンダー「大橋海人」が見据え繋ぎたい未来とは。

昨年からコンペを卒業し、本格的にフリーサーファーとしての道を歩む大橋海人。今年になりアイコニックサーファーのデーン・レイノルズやクレイグ・アンダーソンらが設立したアパレルブランド「FORMER(フォーマ)」に移籍し、自らサーフアクセサリブランド「Lordish Behavior(ローディッシュビヘイビア)」を立ち上げた。そんなガラリと環境が変わった彼がファウンダーとして日本初!?オンラインとリアルコンテストの融合「KNOT online contest」を開催するとの情報が入ってきた。 なぜその前例のないコンテストを開催しようと思ったのか、その経緯を彼の地元、茅ヶ崎で聞かせてもらった。

 


大橋海人/おおはしかいと●1992年2月16日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身・在住。09年JPSAルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。13年には稲村クラシックの王者に、15年にはWSLの日本リージョナルチャンピオンに輝く。エアからリッピング、カーヴィングまで予測不能かつダイナミックなサーフィンが信条のトップサーファー。プロからも注目されるスタイルと人柄で日本のシーンを引っ張っていく存在だ。
スポンサー●FOMER、MURASAKI SPORTS、i3DESIGN、CITYWAVE TOKYO、EPOKHE、Captain Fin Co、Lordish Behavior、Açaí Japan、ボンド整骨院

海外とのコネクションがある自分が、みんなを繋いでいければ化学反応が起き刺激を受け限界値が上がっていくと思う

サーフィンライフ(以下、SL)何でこの大会を開催しようと思ったの?
大橋海人(以下、K)日本中のサーファーのなかから、ワールドチャンピオンや、オリンピックの金メダリスト、世界の舞台で活躍するフリーサーファーが出てきてほしいとの思いから「KNOT online contest」を開催しようと思いました。イベント+育成プロジェクトのイメージです。

SL 大会名の由来を教えて
K KNOT. 繋ぐっていう意味で、色んなものを繋いでいく大会にしたいと思いこの大会目にしました。

SLこの大会を通して何を伝えたいと考えている?
K 今大会の優勝者には賞金ではなく海外のトップフリーサーファーのディオン・アジウスや有名なフォトグラファー、フィルマーと僕たち(後述)と海外の波でセッションできる権利が与えられます。世界のトップレベルのサーファーやフィルマーと一緒に時間を共有し作品を残します(ドキュメンタリー映像と写真集的な1冊を予定)。そんな環境で刺激をもらい限界値を押し上げてプッシュしていってほしいと思っています。

もしこんな環境が20歳の時に用意されているのなら…戻りたいと思っちゃいますよ。羨ましいと思う。

SL そう感じた理由は実体験からきたものですか?
K 今29歳なんですが自分自身が20歳ぐらいの時、生意気かもしれませんが日本で一番サーフィンが上手いと感じたことがあって、そんな時に日本で目指すところがなくなり成長の度合いが落ちたと感じていました。それで海外に目を向けフリーサーファーのディオン・アジウスとかフィルマーのカイ・ネビルとくっついてスキルを磨くというか、自分よりはるか上のレベルの人たちとセッションすることにより刺激をもらい自分のレベルを上げていました。ただ、コンスタントに一緒にいられる様になるまで、5、6年かかりました。時間もお金も掛けて関係性を築かなくてはいけないんですよね。でも、今はその関係性がちゃんとあり、ディオンやカイ、チッパ・ウィルソンなど世界的なサーファーとリレーションがあるから、その自分が培ってきたパイプを使って日本のアップカミングサーファーを世界に出してあげる手助けが出来ればと考えています。

SL 海人さん以外のメンバーは誰が参加するの?
K 今回の大会を開催するにあたりサーフメディア”QUIVER”を運営するIT企業i3DESIGN(アイスリーデザイン)の芝社長とディスカッションするなかでこの大会が生まれ、ムラサキスポーツの嶋田さんと自分の3人が発起人となり開催が決まりました。他にも多くの人が関わってくださっていてチームとしてやっています。僕1人じゃ何もできないので。審査員としては村上舜小林直海森友二の3人が関わってくれていて、優勝者とのサーフトリップへも一緒に行きます。自分たちも技に関して勉強しなきゃいけないと思うし、集まった映像を見て今までにない刺激を感じられるんじゃないかとワクワクしています。

SL なぜ、その3名が選ばれたの?
K 舜に関してはシンプルに今、日本で一番上手いサーファーだと考えているからです。自分が20歳の時に感じてたことを今、彼も感じていると思う。CTに入るためにもこの機会から刺激を受けてほしい。舜のレベルでもハンパないと思わせられるのが、ディオンなど世界のトップサーファーなんですよね。直海に関しては、日本で一番カッコイイサーファー、スタイルがあると思っているから選出しました。友二は地元の後輩っていうだけでなく、サーフィンがスゴイ伸びているからですね。キラリと光るモノがある。4人それぞれに特徴があってバランスが良いと思っています。

SL オンラインコンテストはどんなフォーマットで開催するの?
K 今回はまず、ショートボードでプロ、アマや老若男女は問いません。エントリー費は無料で、最長60秒以内のベストライディングムービーを投稿してもらう形で開催します。ガチガチに編集していても、1本でも数本でもかまいません。例えばガチガチに編集した投稿でいい映像だと感じた場合、サーファーだけでなく、フィルマーや編集の人の名前も出していこうと考えています。そういった人たちもフックアップしたいですね。その様子もドキュメンタリーとして映像におさめて発信していく予定です。エントリーされた映像は審査員&アンバサダーの僕たち4人が審査をしていく形になります。そこで8名(+オートネ8名)に絞ります。これは別件になりますが、8名+補欠8名の計16人でできることとかも色々考えています。

SL リアルコンテストの場所や開催条件は?
K 場所は茅ヶ崎で予定していて1日でやります。時期は7月から10月で肩、頭以上で良いコンディションでなければ開催したくないと思います。そのため少ない人数でないと良いコンディションの時間を確保するのが難しいので8名にしました。波がありそうな1週間くらい前に皆んなに声をかけて当日は無観客で開催できればと考えています。もちろん試合内容も映像に収めて配信していきます。

SL 採点基準はどんな形にしていくの??
K 基本的にはジャッジは僕ら4人で独創性、出来栄え、難易度、、大きさ、バラエティなどで審査していきます。6、7点出すんじゃんくて、0か10点かみたいな。突き抜けたところを狙ってほしいですね。個人的には独創性を重要視していて、誰もやったことないトリックとか見てみたいです。そうするとそれを見て他の人がさらに新しいトリックを編み出したりプッシュしあえると思うんですよ。スケートボードやスノーボードみたいに。

SL 未知な部分も多いと思うんだけれど、毎年継続していくの??
K 一番お世話になっているアントレプレナーの芝社長に不慣れな企画書を作りこの大会をプレゼンしたら、すごく夢がありワクワクするし熱いものを感じたから、赤字だろうと何だろうと最低でも5年はやろうといってくれていて、世の中にそんな人がいると思わなかったから涙が出そうになりました。毎年ブラッシュアップしながらやっていけたらと考えています。未来の子供達にとっていい場所を提供できればいいと思っていますね。

SL この大会を開催していきどんな未来を想像している?
K 将来、この大会に参加したキッズとかがWSLのワールドチャンピオンやゴールドメダリスト、クールなフリーサーファーとしてムービースターになってくれたら嬉しいですし、そこを目指してやっていきたいと思います。

國母和宏さんに憧れていて、映像残して世界で評価されて凄いと思う。自分もそこを目指したい

SL 最後にこの大会は審査員側だけど、まだまだ第一線で活躍してくれるよね??
K 今がサーフィンも頭のなかも一番いい状態で、フリーサーファーとしてプレーヤーとして僕自身、世界の舞台を目指してやっていきます。今もスケートボードやスノボードのトリックにインスパイアされていて、カズ君(國母さん)の技とか見てこれ次サーフィンで試してみよっとか今でもしょっちゅうやっていますね。サーフィンの調子も足を手術してめちゃくちゃ調子が良いので期待していてください。

 

大橋海人が中心となり立ち上げられた未来のサーファーを後押しする、オンラインとリアルが融合した全く新しいコンテスト「KNOT online contest」が開催される!!

KNOT online contest 事務局
URL:www.knot-contest.online
e-mail:knot@i3design.co.jp