WSL CT最終戦が終了、残すはチャンピオン決定戦のみとなる

先日終了したCorona Open Mexico presented by QuiksilverBarra de la Cruzのライトハンダーはレギュラーフッターにとって夢の様な波だった。優勝はCT初勝利のジャック・ロビンソン(AUS)とクイーン、ステファニー・ギルモア(AUS)。サーフィン大国がブラジルに移り変わりオージーの男女揃っての優勝は久々。メキシコでの1戦はタヒチで行われる予定だった次戦の最終戦がキャンセルとなったため、CTが終了。CTに残れる選手、残れない選手、そして男女トップ5のみが参戦できるWSL Fainalsへと進出した選手と明暗がはっきりと分かれた。
最高峰の大会で唯一戦う日本人、五十嵐カノア(JPN)は今シーズン初めてR2を強いられ、勝ち上がったがR3でコロへ・アンディーノ(USA)に敗れた。その結果8位で今シーズンをフィニッシュ。ワールドタイトル獲得の夢は来年に持ち越しとなった。

ロボの愛称で親しまれるジャック・ロビンソン Photo by Tony Heff/World Surf League

7×ワールドチャンピオンでCT通算32勝目をあげたステフことステファニー・ギルモアPhoto by Thiago Diz/World Surf League

左よりステフ、マリア・マニュエル、ロボ、デビッド・シルバ Photo by Tony Heff/World Surf League

Corona Open Mexico presented by Quiksilver
1位 ジャック・ロビンソン(AUS)
2位 デイビッド・シルバ(BRA)
3位 レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、マテウス・ハーディー(BRA)

ウィメンズ
1位 ステファニー・ギルモア(AUS)
2位 マリア・マニュエル(HAW)
3位 カリッサ・ムーア(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)

WSL CT年間ランキングを8位でフィニッシュしたカノア。来シーズンに期待したい!Photo by Thiago Diz/World Surf League

来季に向けて特筆すべきは、今シーズン限りでCTを離れる選手が非常に多いことだ。まずワールドタイトル獲得者のエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、実力者のジュリアン・ウィルソン(AUS)そしてジェレミー・フローレス(FRA)、ツアーきっての人気者マイキー・ライト(AUS、兄はブロンズメダリストのオーウェン・ライト、姉は2×ワールドチャンプのタイラー・ライト)が既に発表されているサーファーだ。これだけの実力者が抜けると開幕戦のパイプラインでのヒート表には初クオリファイのルーキーも現れそうだ。2022年シーズンは、シーズン途中にカットオフ(5戦終了時点のランキングでメンズは36名→24名にウィメンズは18名→12名に絞られる。)がある。そのため、新参者の2022年ルーキーは最初から厳しい戦いが予想される。これから始まるFainalsと共にCTにクオリファイするための戦いCS(チャレンジャーシリーズ)にも要注目だ。
CS(チャレンジャーシリーズ)
9月20日〜9月26日    US Open of Surfing(USA ハンティントン)
10月2日〜10月10日  MEO Pro Ericeira(ポルトガル・エリセイラ)
10月16日〜10月24日  Quiksilver/ROXY Pro France(フランス・ホセゴー)
11月25日〜12月7日    Haleiwa Challenger(HAW ハレイワ)
CSには限られたトップサーファーのみが参戦でき、日本からは都筑有夢路や大原洋人、前田マヒナをはじめ村上舜、稲葉玲王、西修司、野中美波、黒川日菜子、松田詩野が参戦を確定させている。

WSL Fainals
今年から導入された一発勝負の戦いで世界チャンピオンを決める試合がWSL Fainals。9月9日から17日の期間でウェイティングとなり、1位は1度勝てば世界チャンピオンになれるとはいえこの1試合で1年間をひっくり返すことが可能だ。賛否両論ありそうだが、一発勝負で世界チャンピオンが決まる初めての戦いだけにこちらも見逃せない。
メンズ
1.ガブリエル・メディーナ(BRA)
2.イタロ・フェレイラ(BRA)
3.フィリッペ・トレド(BRA)
4.コナー・コフィン(USA)
5.モーガン・シビリック(AUS)


ウィメンズ
1.カリッサ・ムーア(HAW)
2.タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
3.サリー・フィッツギボンズ(AUS)
4.ステファニー・ギルモア(AUS)
5.ジョアン・ディファイ(FRA)

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