サーフィンをする時に必要なのはボードとボードショーツ(ウェット)、リーシュコードとあとひとつ大事なものがある。そう、サーフィン用のワックスだ。
主演級ではないけれど、いないとその映画が成立しないような重要な脇役。ワックスを表現するとこんな感じになるのではないだろうか。今でこそ幾つかのブランドが認知されているが、1971年創業のワックスリサーチ社は知る人ぞ知る会社だ。多くのサーファーにとっては「スティッキーバンプス」というブランド名でお馴染みだと思う。45年以上に渡り、ワックスをはじめサーフアクセサリーを中心に展開している老舗で多くのファンが世界中にいる。
ライフ・イズ・サーフィンを体現するファウンダーのジョン・ダールはサーフワックスシーンのパイオニアとして、60年代の後半から製造法の研究を重ねサーフィンの進化に貢献してきたと言って差し支えないだろう。それはまさにショートボードレボリューションが起き、ボードワックスに求められる要求が上がった時期でもある。
より滑らず、より耐久性があり、より塗りやすく…ジョンのゴールは、サーフィンというものを次のレベルに高めることのできるワックスを製造することにあった。その後世界各地にサーフィンは広まり続け、コンペティションシーンの活性化、ニュースクーラーの台頭、ロングボードリバイバル、エアリアルの進化など様々な変化があったなかでワックス性能の向上により世界中のサーフィン体験をさらに進歩させるという終わりなき課題に取り組んできたのだ。
「サーフィンのパフォーマンス基準が変わっていく度に、より高いトラクションが求められます。同様に、ワックスリサーチが提供する製品も絶え間ない進化の過程にあるのです」というジョンの言葉からもそれを感じることができる。
現在は年間400万本以上のスティッキーバンプスを常夏のサーフアイランドから凍るような水温の地域まで出荷しており、単なるワックスカンパニーとしてだけではなく、トラクションパッド、ボードバッグ、リーシュコード、そしてサーフワックスの香りのキャンドルに至るまで、サーファーがビーチに向かう度に最高のサーフィン体験ができることを目指し、今後もフルラインナップを提供しつづけてくれるだろう。
ラインナップやヒストリーをチェックするならリニューアルされたスティッキーバンプスの日本公式サイトをぜひチェックしてほしい。新たな発見があるはずだ。
発売以来、注目を集めるソフトボード専用ワックス、SOFTBOARD WAX(320円)。ワックスアップする際に悩みの種だった塗りにくさや持続性そしてグリップ力に歴史あるブランド、スティッキーバンプスが一発回答。春夏用のWARM/TROPICAL(適正水温20℃〜)、秋冬用COOL/COLD(適正水温14℃〜19℃)と2種類。ぜひ、お試しアレ。
お問い合わせ StraightSix Ltd.
☎03-5784-3123 stickybumps.jp
写真/熊野淳司