(Parko’s Last Lap: Episode 1 | Billabong)
スムースなサーフィン。この言葉が一番似合う男、ジョエル・パーキンソン(AUS)は今年のパイプ・マスターズを最後に現役を引退する。
今年7度目の栄冠に輝いた女王ステファニー・ギルモアさえもお手本にしたという綺麗なライン重視のライディング。
そんな彼の動画がBILLABONG(ビラボン)よりドロップ。エピソード1からエピソード3まで見応えがある内容となっている。彼のことをご存知ない方も是非チェックを。
パーコの愛称で親しまれ、幼馴染のミック・ファニング(3×ワールドチャンピオン)とディーン・モリソンと共にスリー・ディグリーズのひとりとして若くして注目を浴びる。99年ワイルドカードで出場したJ-BAYで優勝と言う衝撃的なデビュー(当時、若干18歳)。01年よりCTにフル参戦、コンテストはもちろんフリーサーフィンでも世界を舞台に活躍。ここ日本でも2003年に新島で行われたクイックシルバー・プロで親友のひとり故アンディ・アイアンズに敗れはしたものの準優勝を飾るなど私達の記憶に残るフッテージを残している。
WSL CTの初戦が行なわれているゴールド・コースト、スナッパーロックスという一級のブレイクがホームスポット。彼がスーパーバンクをはじめ海の中で描くシームレスなライディングは見る者を魅了し、難しいアクションをいとも簡単に見せてしまう。そのため技のキレ、凄さが伝わりにくく、プロのジャッジでさえも流してサーフィンしていると勘違いされ、ポイントが思うように伸びないことも多々あったという。
それでもケリー・スレーター、故アンディ・アイアンズ、ミック・ファニングなど歴史上最も強敵が揃っているなかで戦い続け、02,04,09,11年と4度の最終レイティング2位、そして2012年悲願のワールドタイトルを獲得した。
スナッパー、キラ、ベルズ、などオーストラリアの珠玉の波から、チョープー、ウィンターノースなどのソリッドなビッグウェイブまで、どんな波でも優雅なサーフィンで我々を魅了してきたパーコ。最後のCT優勝は2013年のOAKLEY BALI PROまで遡る。ここ5年は優勝はなく、今期はJ-BAYの9位が最高順位。リタイヤとはいえ、実力者。最後のパイプ・マスターズで優勝、トリプルクラウン(過去3回栄冠を獲得、今年も11/30日現在ランクトップ)も制覇なんてことも十二分にあるだろう。
ONYAPARKO、今までありがとう。彼にしか描けないスムースなライン、最後の勇姿を目に焼き付けよう。
Parko’s Last Lap: Episode 2 | Billabong
Parko’s Last Lap: Episode 3 | Billabong
ジョエル・パーキンソン●1981年4月10日生まれ。オーストラリア・クイーンズランド州クーランガッタ在住。183cm/80kg。あまりのスムースなスタイルで玄人好みのファンが多数。小波からビッグウェイブまでそのスタイルは変わることなく、世界中のサーファーを魅了し2018年をもってWSL・CTツアーから引退する。99年にワイルドカードで出場したJ-BAYで18歳にしていきなり優勝。2001年にチャンピオンシップ・ツアーに参戦後、02,04,09,11年と4度の最終レイティング2位、そして2012年悲願のワールドタイトルを獲得した。
https://www.instagram.com/joelparko/?utm_source=ig_embed
Men’s CT #11 Banzai Pipeline, Oahu, Hawaii Dec 08 – 20, 2018
ビラボン パイプ・マスターズはこちらから。
パーコはラウンド1ヒート11にクレジットされている。