サーフィンライフ アーカイブ Vol.46 2006年11月号:スーパー台風IOKEが各地にビッグウェイブをもたらす

オーストラリアの知る人ぞ知るオルタナ系名シェイパーのディック・ヴァン・ストラーレンのカーボーンツインでトップアクションを決めるラスタ(デイブ・ラストビッチ)が表紙の2006年11月号は、ハリケーン台風”IOKE(イオケ)”による台風特集。IOKEクン凄かったんです。

IOKEが発生したのは2006年8月20日のこと。通常この季節の台風は日本列島の右下あたりで発生し、その時の気圧配置によって進路が決まってくるのですが、何と発生した場所は日本の遥か彼方、6000キロ東に位置するハワイ諸島の南海上。そこから日本めがけ勢力を増しながらゆっくりと進んできた当時としては珍しい台風だったのです。カテゴリーは5段階中のカテゴリー4ということから、いかにその勢力が強かったかはご想像できるかと思います。中心気圧は92hpa、最大風速は72m/s !。このIOKEが日本の太平洋側沿岸にもたらしたのが、強烈すぎる東寄りのウネリ。東をピックアップする日本の各所ではスーパーセッションとビッグウェイブが炸裂したのでした。

伊豆シークレットでの今村大介プロ

普段はブレイクしない伊豆のアウターリーフではトウインセッション

残念ながらこの時はコンディションが合わず「稲村クラシック」は見送り

千葉の最後の砦「ショットガン」は何と15フィート以上に

ここは日本か?と思えるほどの仙台新港に到達したビッグスゥエル

台風は不確定要素が多いものの、条件が揃えば我が日本でも世界に誇れるこんな波が立つのです。台風シーズンに世界のストームライダー達が狙ってくるのも頷けますね。また台風が来る前の編集部の緊張感も懐かしい。”どこ狙う?”、”誰(サーファー)に行ってもらう?”、”カメラマンは?”などとザワザワ、ウキウキしたものです。最近、そういうの無いな〜…。

最新、ジョン・ジョン・フローレンスとの契約未更新やら何かで話題になっている当時のハーレーの広告。この頃はロブ・マチャドがイメージアイコンでした(遠い目)。