サーフィンライフ アーカイブ Vol.44 2006年4月号:2000年代初頭のフリーサーファーといえば

今回は2006年3月10日発売4月号。表紙は”フリーサーファー”という言葉を改めてシーンに呼び戻した”ラスタ”ことデイブ・ラストビッチのツインフィンとは思えないハードなアプローチ。

ラスタの名前を日本で一躍有名にしたのは、これより遡ること2年前、2004年に公開されたサーフムービーの巨匠ジャック・マッコイによる作品「Blue Horizon」でした。アンディ・アイアンズとラスタという対照的なサーフアイコンのそれぞれの生き様を描き、二人の人生が交差するポイントを描いた本作品はまさに必見のマスターピース。フー・ファイターズの「All My life」が使用されたオープニングは、否が応でもアガります。他にもコールド・プレイの曲も使われていたりBGMは豪華でした。モチロン、珠玉のサーフフッテージ満載。

ハワイ・ノースショアで行われたオリジナルインタビューでは、ラスタがいかにしてフリーサーファーとして活動するようになったか?を直撃。実はバリバリのコンペティターで、オーストラリアのジュニア選手権ではパーコこと、ジョエル・パーキンソンに勝ったり、ワールドジュニアチャンピオンになったりしてるんです。ラスタの功績の一つとして、スラスターからサーフマットまで、波に合わせいろいろな種類のサーフボードをチョイスする、今では当たり前になった、いわゆる”オルタナティブ”なサーフスタイルの提案が挙げられるでしょう。



旅モノは当時まだ開拓されたばかりの海南島。日本の冬にあたる季節がシーズンです。先日、村上舜が優勝したQS5000の開催地です。この旅、こちらを書いている筆者が編集担当として同行しました。メンバーは元プロサーファーで現在、千葉、東京、伊豆下田でサーフショップを営む稲葉康宗、西井浩治、鈴木直人の3兄。今ではトリップ先としてメジャーになりましたが、取材時はどのポイントもほぼノーバーディサーフの乗りたい放題でしたね。レフトブレイクが多いので、グーフィー・フッターには必訪の価値アリ。最後のエリアガイドページは頑張って作ったので拡大してお読みください 笑 。今では道路やホテルなどかなり開発され、波以外の環境は同時とガラっと変わっているようです。