サーフィンライフ アーカイブ 特別編〜パイプマスターズは何があっても日本時間未明にON!

今年のパイプマスターズ、当初は波に恵まれ、歴史的なコンテストになるかと思いきや、約1週間のレイデイ続き。とうとう明後日(日本時間12/21未明)には、ウェイティングピリオドのファイナルデイを迎えます。しかし、デッドエンド、現地20日は予想が良くないため、恐らく日本時間12/20日未明のコールでファイナルはIT’S ONするでしょう。ファイナルデイを迎えれば、今年の(または来年の)、ワールドチャンピオンやオリンピック代表権争い、クオリファイの当確など色んなことが決まるドラマチックな日になります。どうか、波が良いように。

しかし、最終戦とはよくできたもので、今年に限らずパイプでチャンピオン決定なんてドラマチックな展開は過去にもあった訳です。
ここ10年で印象に残っているのが、ミック・ファニングが3回目のワールドチャンピオンを獲得した2013年のパイプ。この時も誰がラウンドいくつに進めば、誰が優勝して、誰が何位なら?という、これまたよくある計算上のチャンピオン予想があったのですが、この時はミック・ファニングvsケリー・スレーターの構図でした。ドラマが起こったのは、ミックのRound5のヒート。ここを勝ち上がれば、対抗馬のケリーが優勝したとしても、ミックのワールドチャンピオンが決まるという、運命のヒート。対戦相手はCJホブグッドでした。果敢に攻めるミックでしたが、波のセレクトも悪くスコアが伸びません、もうほぼCJが勝ち、ケリーに逆転ワールドチャンピオンの可能性が芽生えようとしたその瞬間、ややアウトサイドからのややマッシーなそんな難しくない波にテイクオフしたミックは、ボトムターンのトリムで完璧にタイミングを合わせ、ミドルナゲットのロングチューブをゲット、見事スピッツと共に吐き出され、9.5ptを叩き出し、大逆転勝利&ワールドチャンピオンを決めたのです。この時、目の前で見てましたが、地鳴りのような歓声が凄く、まさに鳥肌モノでした。YOU TUBE貼っておくので、とくとご覧あれ。再生早々、38秒から始まります。一方、タイトルレースに敗れたケリーですが、ファイナルでは念願のジョンジョン・フローレンスと対戦し勝利、パイプマスターズ優勝、そしてジョンジョンはトリプルクラウン獲得といった、みんなにハッピーな2013年でした。さて、今年はどんなドラマが待ち受けているのでしょうか?


こちらは前の年に同じく、パイプでワールドチャンプを獲得したジョエル・パーキンソン。Billabongの広告より。